えむと、メモランダム

読んだ本と出来事あれこれ

読書-2017~19

『Dr.ヤンデルの病院選び~ヤムリエの作法~』を読みました

2019年33冊目の読書レポートは、『Dr.ヤンデルの病院選び~ヤムリエの作法~』(著 市原 真/丸善出版 初版平成31年4月30日)。書店で目にして手に取りました。 著者は札幌の病院に在職する病理医。ツイッターでは「病理医ヤンデル」という名…

『しあわせとお金の距離について』を読みました

2019年32冊目の読書レポートは、『しあわせとお金の距離について』(著 佐藤治彦/晶文社 初版2019年4月30日)。書店で目にして手に取りました。 金融庁が公表した「老後は2000万円が必要」という報告書が波紋を呼び、政治問題化しました。…

『選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子』を読みました

2019年31冊目の読書レポートは、『選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子』(著 河合香織/文藝春秋 初版2018年10月15日)。発刊してすぐに大きな反響を呼んだことは知っていましたが、読まずじまい。先頃、第50回大宅壮一ノンフィク…

『新宿の迷宮を歩く 300年の歴史探検』を読みました

2019年30冊目の読書レポートは、『新宿の迷宮を歩く 300年の歴史探検』(著 橋口敏男/平凡社新書 初版2019年5月15日)。書店で目にして手に取りました。 もうかなり昔、上京して下宿先の荻窪に向かう途中、中央線の車窓から見える西新宿の…

『なぜ人は騙されるのか 詭弁から詐欺までの心理学』を読みました

2019年29冊目の読書レポートは、『なぜ人は騙されるのか 詭弁から詐欺までの心理学』(著 岡本真一郎/中公新書 初版2019年5月25日)。書店で目にして手に取りました。 本書は、社会心理学の専門家である著者が、人の行動や考え方に影響を与え…

『兵隊たちの陸軍史』を読みました

今年28冊目の読書レポートは、『兵隊たちの陸軍史』(著 伊藤桂一/新潮選書 初版2019年4月25日)。書店で目にして手に取りました。 この作品は昭和44年(1969年)に刊行され、その後平成20年(2008年)に文庫化、そして今回新潮選書と…

『脳はなにげに不公平』を読みました

2019年27冊目の読書レポートは、『脳はなにげに不公平』(著 池谷裕二/朝日文庫 奥付初版2019年5月30日)。書店で目にして手に取りました。 本書は、「週刊朝日」の連載エッセイをまとめた単行本の文庫版。最新の科学論文をもとに、脳科学に関…

『平成テレビジョン・スタディーズ』を読みました

2019年26冊目の読書レポートは、『平成テレビジョン・スタディーズ』(著 太田省一/青土社 初版2019年5月8日)。書店で目にして手に取りました。 著者は社会学者で文筆家。略歴によれば、研究と著述のメインテーマは「テレビと戦後日本社会の関…

『友情について 僕と豊島昭彦君の44年』を読みました

2019年25冊目の読書レポートは、『友情について 僕と豊島昭彦君の44年』(著 佐藤優/講談社 初版2019年4月22日)。書店で目にして手に取りました。 本書の著者は、作家で元外交官の佐藤優氏。タイトルにある豊島昭彦氏は、佐藤氏の高校時代…

『「雪風」に乗った少年 十五歳で出征した「海軍特別年少兵」』を読みました

2019年24冊目の読書レポートは、『「雪風」に乗った少年 十五歳で出征した「海軍特別年少兵」』(著 西崎信夫/編 小川万海子/藤原書店 初版2019年2月10日)。書店で「海軍特別年少兵」の文字が目にとまり、買い求めました。 本書によれば、「…

『世界の核被災地で起きたこと』を読みました

2019年23冊目の読書レポートは、『世界の核被災地で起きたこと』(著 フレッド・ピアス/訳 多賀谷正子 黒河星子 芝瑞紀/原書房 初版2019年2月27日)。書店で目にして、手に取りました。 東日本大震災後に起きた福島第一原発事故は、地域住民…

『胃腸を最速で強くする 体内の管から考える日本人の健康』を読みました

2019年22冊目の読書レポートは、『胃腸を最速で強くする 体内の管から考える日本人の健康』(奥田昌子/幻冬舎新書 初版2019年3月30日)。 1年ほど前、奥田先生の『内臓脂肪を最速で落す』(幻冬舎新書)を読みました。その効果かどうか、家に…

『三河吉田藩・お国入り道中記』を読みました

2019年21冊目の読書レポートは、『三河吉田藩・お国入り道中記』(著 久住祐一郎/インターナショナル新書 初版2019年4月10日)。書店で目にして、手に取りました。 本書のテーマは、「古文書から読み解く参勤交代の真実(リアル)」。 参勤交…

『つまずきやすい日本語』を読みました

2019年20冊目の読書レポートは、『つまずきやすい日本語』(著 飯間浩明/NHK出版 初版[奥付]2019年4月30日)。SNSで知り、手に取りました。 本書は、NHK出版の新シリーズ「学びのきほん」の創刊号2冊のうちの1冊。本シリーズは「…

『平成の通信簿 106のデータでみる30年』を読みました

2019年19冊目の読書レポートは、『平成の通信簿 106のデータでみる30年』(著 吉野 太喜/文春新書 初版2019年3月20日)。書店で目にして、手に取りました。 新しい元号が「令和」に決まり、平成の時代もあとわずかとなりました。今、書店…

『東海道ふたり旅 道の文化史』を読みました

2019年18冊目の読書レポートは、『東海道ふたり旅 道の文化史』(著 池内 紀/春秋社 初版2019年1月7日)。書評サイト『HONZ』に掲載された成毛眞さんの書評を読んで手に取りました。 著者はドイツ文学者ですが、エッセイや評論などの著者も…

『レコード越しの戦後史』を読みました

2019年17冊目の読書レポートは、『レコード越しの戦後史』(著 とみさわ明仁/Pヴァイン 初版2019年2月27日)。SNSで本書のことを知り、買い求めました。 現在、レコードはマニアが楽しむものになってしまいましたが、昭和の時代、音楽を聴…

『世界のすごいお葬式』を読みました

2019年16冊目の読書レポートは、『世界のすごいお葬式』(著 ケイトリン・ドーティ 訳 池田真紀子/新潮社 初版2019年2月25日)。SNSのつぶやきで本書のことを知り、手に取りました。 著者はロサンゼルス在住の女性。大学で中世史を学んだ後…

『アフター1964 東京オリンピック』を読みました

2019年15冊目の読書レポートは、『アフター1964 東京オリンピック』(著 カルロス矢吹/サイゾー 初版2019年1月23日)。書店で目にして手に取りました。表紙カバーのユニフォームの色が鮮やかで目を引きます。 前回の東京オリンピック(6…

『なぜ必敗の戦争を始めたのか 陸軍エリート将校反省会議』を読みました

2019年14冊目の読書レポートは、『なぜ必敗の戦争を始めたのか 陸軍エリート将校反省会議』(編・解説 半藤一利/文春新書 初版2019年2月20日)。書店で目にして手に取りました。 終戦の年(1945年)から70年以上が経ち、実際に戦場に立…

『〈いのち〉とがん 患者となって考えたこと』を読みました

2019年13冊目の読書レポートは、『〈いのち〉とがん 患者となって考えたこと』(著 坂井律子/岩波新書 初版2019年2月20日)。本書を取り上げた新聞記事が目にとまり買い求めました。 著者の坂井さんは、NHKで教育、福祉、医療をテーマとし…

『「承認欲求」の呪縛』を読みました

2019年12冊目の読書レポートは、『「承認欲求」の呪縛』(著 太田 肇/新潮新書 初版2019年2月20日)。書店で目にして手に取りました。 「承認欲求」というのは、他人から認められたい、自分が価値ある存在だと認めたい欲求のこと。本来は正常…

『辞書編集、三十七年』を読みました

2019年11冊目の読書レポートは、『辞書編集、三十七年』(著 神永 曉/草思社 初版2018年12月10日)。書店で目にして手に取りました。 「辞書編集」という言葉からは、三浦しをんさんの小説『舟を編む』が思い起こされます。辞書編集部を舞台…

『しびれる短歌』を読みました

2019年10冊目の読書レポートは、『しびれる短歌』(著 東 直子・穂村 弘/ちくまプリマ―新書 初版2019年1月10日)です。書店で目にして手に取りました。 短歌の本を読むことはそう多くないのですが、読むと自分でも作ってみたいという気持ちに…

『生き残る判断 生き残れない行動 災害・テロ・事故、極限状況下で心と体に何が起こるのか』を読みました

2019年9冊目の読書レポートは、『生き残る判断 生き残れない行動 災害・テロ・事故、極限状況下で心と体に何が起こるのか』(著 アマンダ・リプリー/訳 岡 真知子/ちくま文庫 初版2019年1月10日)。2009年に光文社から刊行された単行本の…

『硫黄島 国策に翻弄された130年』を読みました

2019年8冊目の読書レポートは、『硫黄島 国策に翻弄された130年』(著 石原 俊/中公新書 初版2019年1月25日)です。書店で目にして手に取りました。 「硫黄島」から思い起こされるのは、やはり太平洋戦争での日米の激戦であり、指揮官の栗林…

『死ぬときに後悔すること25』を読みました

2019年7冊目の読書レポートは、『死ぬときに後悔すること25』(著 大津秀一/新潮文庫 初版平成25年10月1日)。2009年に致知出版社から刊行された単行本の文庫版です。 本書のことは、先月読んだ『老いと記憶 加齢で得るもの、失うもの』(…

『縄文時代の歴史』を読みました

2019年6冊目の読書レポートは、『縄文時代の歴史』(著 山田康弘/講談社現代新書 初版2019年1月20日)です。書店で目にして手に取りました。 縄文時代といっても、歴史の授業で教わった記憶は薄れ、思い浮かぶのは「縄文土器」、「土偶」、「貝…

『ブロックチェーン、AIで先を行くエストニアで見つけたつまらなくない未来』を読みました

2019年5冊目の読書レポートは、『ブロックチェーン、AIで先を行くエストニアで見つけたつまらなくない未来』(著 小島健志/監修 孫泰蔵/ダイヤモンド社 初版2018年12月19日)です。書評サイト『HONZ』で知って手に取りました。 本書に…

『一発屋芸人の不本意な日常』を読みました

2019年4冊目の読書レポートは、『一発屋芸人の不本意な日常』(著 山田ルイ53世/朝日新聞出版 初版[奥付]2019年1月30日)です。書店で目にして手に取りました。カバーの装画が印象的です。 著者の山田ルイ53世さんは、お笑いコンビ「髭男…