えむと、メモランダム

読み散らした本と出来事あれこれ

『俳句と暮らす』を読みました

俳句と暮らす (中公新書)

今年6冊目の読了は、『俳句と暮らす』(小川軽舟/中公新書 初版2016年12月25日)です。
これまで、短歌の本はたまに読むことがありましたが、俳句の本はほとんど買ったことがありません。本書は、日経新聞の書評で知り、手にとったものです。

本書は、俳人でありながら、単身赴任中の普通のサラリーマンである著者が、「飯を作る」「会社で働く」「妻に会う」「散歩する」「酒を飲む」「病気で死ぬ」といった日常の場面ごとに、自身の俳句と、著名な俳人の俳句を紹介しながら、著者の日々の生活やさまざな思いを綴ったものです。

俳句というと、花鳥風月を詠むものとだ思ってしまうのですが、著者の俳句は、日々の暮らしを切り取っていてとても身近なものに感じます。また、サラリーマンという境遇だけでなく、著者の年齢が私と近いせいか、著者の生活ぶりや思いにも共感するところが数多くありました。

著者は、俳句をつくり、俳句とともに暮らす生活を提案しています。本書を読み、一日一日を大切に生きていくためにも、やってみる価値は十分あると強く思いました。

ちなみに、本書で一番私の心に響いた著者の俳句は、「死ぬときは箸置くやうに草の花」ですが、これは著者の代表作といわれているそうです。

読後感(とてもよかった)