えむと、メモランダム

読み散らした本と出来事あれこれ

『サピエンス全史(上)(下)』をやっと読みました

サピエンス全史(上) 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史(下) 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福

今年11冊目、12冊めの読了は、『サピエンス全史(上)(下)』(ユヴァル・ノア・ハラリ/訳 柴田裕之/河出書房新社 初版2016年9月30日)です。「HONZ」で知り、正月休みに読もうと思って手に取ったのですが、ようやく読み終えました。

世界的ベストセラーということで、発売当初から話題になっていましたが、日本でもNHKの番組で取り上げられたあと、一気に火が付きつきました。 本書の魅力は、訳者が述べているように、「目から鱗が落ちる」体験を随所で体験させてくれることだと思います。先入観、固定観念、常識が覆り、これまでにない考え方で、人類の歴史をたどり、そして現在と未来を考えさせます。

歴史の授業では、コロンブスの「快挙」は教えてもらっても、アステカ帝国やインカ帝国の滅亡について詳しく教えてもらった記憶はありません。オーストラリアやニュージーランドへの入植が先住民にとっては「大惨事」であったことを教えてもらった記憶はありません。科学技術の進歩により、私達の生活は快適になり、寿命も延びましたが、それを、老後破産や認知症の心配をしなければいけなくなった世の中と結びつけることはほとんどありません。本書を読んで、考えされることはたくさんあります。

歴史は必然ではなく、また偶然だけで作られるものでもないでしょう。必然と偶然が人知を超えたところで、複雑に織りなされて作られるのかもしれません。ですから、いまさら過去を振り返り「もし、あのときこうだったら」と考えても何の意味もないのですが、それでも、もし人類が農耕へ移行せず、狩猟採集民のままだったらどうなっていただろうか、人間はもっと幸福になったのだろうかと、どうしても想像してしまいます。

読後感(とてもよかった)