えむと、メモランダム

読み散らした本と出来事あれこれ

『いとしいたべもの』を読みました

いとしいたべもの (文春文庫)

今年35冊目の読了は、『いとしいたべもの』(森下典子/文春文庫 初版2014年5月10日)です。先日読んだ『コスパ飯』(成毛眞)で紹介されていた本なのですが、ちょっと気になって手に取りました。2006年に出版された単行本の文庫版です。

本書は、一般企業のホームページで連載されたコラムに、新たな作品を書き加えてまとめたもので、食べ物に対する著者の懐かしい思い出が、著者自身が描いたイラストとともに綴られています。

著者と同世代のせいか、「オムライスのケチャップ」、「サッポロ一番みそラーメン」、「江戸むらさき」など紹介されている食べ物やそれにまつわるエピソードは共感するものが多く、それだけでも楽しいのですが、巧みな描写と味のあるイラストが相まって食べ物が目の前にあるような感じになり、また軽妙な文章が笑いを誘ったり、せつない気持ちにさせたりと、短いエッセイですがとても心に残ります。

ブルドックソースのエピソードで、ソースとしょう油のかけ方の話が出てきます。もうかなり昔のことになりますが、妻の実家に行ったときに、亡くなった義父が天ぷらにソースをかけているのを見て、とても驚いたことを思いだしました。今となっては懐かしい思い出です。

読後感(よかった)