えむと、メモランダム

読み散らした本と出来事あれこれ

『アバウト・シュミット』を観ました

アバウト・シュミット [Blu-ray]

先日読んだ『定年後』(中公新書)のなかで、著者の楠木新さんが、「定年後の孤独や家族の存在の大切さを考えるには、最高の教材かもしれない」と紹介していたアメリカ映画『アバウト・シュミット』を観ました。定年退職、妻の死、娘の結婚と、人生の大きな転機を迎えた主人公を、名優ジャック・ニコルソンがユーモラスに演じています。

ひまを持て余してリモコンで次々にテレビのチャンネルを変えたり、妻との関係に疑問を持ったり、元の職場に立ち寄ったら「またいつでも来てください」という言葉とうらはらに煙たがれたり、かわいい娘の結婚相手がとんでもない男で、その家族も風変りだったりと、どこにでもあるような日常がコミカルに描かれているのですが、決して他人事には思えず、考えさせられてしまいます。

会社が生活のすべてといったサラリーマンは多く、会社との縁が切れてしまう定年後は、戸惑いの連続であることは間違いないでしょう。また、主人公のように今までにない孤独感を味わうかもしれません。しかし、定年を人生の区切りということだけでなく、新しい人生の出発点と考えれば、もっと前向きにとらえられるような気がします。それだけに、定年後、新しい人生をどう過ごすのかは重要な問題です。

いまさら遅いかもしれませんが、映画を観て、定年後の生活についてもう少し真剣に考えなければと改めて思いました。