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『砂の器 シネマ・コンサート』に行ってきました

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渋谷のオーチャードホールであった『砂の器 シネマ・コンサート』(8月13日)に行って来ました。

『砂の器』は日本映画のなかでも特に好きな作品で、ビデオ(VHS)も買い、その後DVDも買って何度も観ています。主演の加藤剛さんがオーケストラ(コンサートと同じ東京交響楽団)を指揮しながらピアノを演奏するシーンは、シネマ・コンサートにぴったりで、これは絶対に観なければと思いすぐにチケットを買い求めました。

当日、会場は私と同世代かちょっと上の世代の人たちでいっぱいで、若い人は数えるほど。1974年に劇場公開ですから当たり前のことかもしれませんが、この映画に思い入れがある世代はだんだん限られてきます。

公演では近藤嘉宏さんのピアノと東京交響楽団が映画の音楽パートを演奏しながら、映画の上映が行われました。生の演奏と映画のシーンが見事に調和し、期待以上の内容でしたが、とりわけ近藤嘉宏さんのピアノは聴き応えがありました。
楽しみにしていたコンサートのシーンでは、映画の中のピアノ、オーケストラと舞台のピアノ、オーケストラが絶妙にシンクロし、スクリーンを見入ってしまいました。指揮者の竹本泰蔵さんの力、近藤嘉宏さんと東京交響楽団のテクニックがあってこそだと思いますが、準備も相当大変だったに違いありません。

物語のクライマックスでは、テーマ曲「宿命」の演奏と四季の風景をバックに、お遍路姿の親子がつらい旅をするシーンが映し出されます。ただでさえ感動的な場面が、今回はピアノとオーケストラの生演奏で情感がさらに深まり、親子の情が強く胸に迫ってきて、観ていて涙が止まりませんでした。
帰りに、会場で販売していた映画のオリジナル音楽集(CD)を思わず買ってしまったのは、それだけ気持ちが高まっていたからかもしれません。

初めてのシネマ・コンサートでしたが、映画と音楽両方のすばらしさを堪能することができて十分満足しました。

あの頃映画サントラシリーズ 砂の器 映画オリジナル音楽集