えむと、メモランダム

読み散らした本と出来事あれこれ

『ほじくりストリートビュー』を読みました

ほじくりストリートビュー (散歩の達人POCKET)

今年64冊目の読了は、『ほじくりストリートビュー』(能町みね子/交通新聞社 初版2017年6月1日)です。こういうタイプの本は好きなので、新聞の書評で知って早速手にとりました。
本書は、月刊『散歩の達人』に連載中のコラム『能町みね子の東京リアルストリートビュー』を44編(2013年8月号~2017年3月号掲載分)収録したものです。著者の能町さんのことは本書で初めて知りましたが、調べたところ著書もたくさんあり、テレビやラジオにも出演されているなど、多彩に活躍されている方だとわかり、ちょっとびっくりしました。

このコラムは、能町さんが地図を見て気になったポイントに、あたかもグーグルマップの“黄色い人”となって訪ねていく探訪記です。行先は謎の住宅地、時代に取り残されたような街並み、不思議な道や誰も通らないような路地、特徴的な構造物などある意味変哲なところばかりで、ガイドブックに載っているような有名スポットではありません。人によっては何がそんなに面白いのかと思うでしょうが、私には興味がそそられる場所ばかりでした。

どの話も、能町さんが訪ねたところを独特の視点で“ほじくって”(味わって)いて、とても楽しい読み物です。(ちょっとマニアックなので、読む人すべてが楽しいとは限りませんが。)また、コラムごとに地図と現地の写真、能町さんのイラストもあって、見ているだけでもその場所に行った気分になるのですが、それがさらに「実際に現地に行ってみたい」という気持ちにさせます。

本書を読んで、普段何気なく見ている風景は実はとても新鮮なもの、貴重なものなのに、それに気付いていないかもしれないと思いました。少し足を伸ばせば本書で紹介されている場所に行くこともできますが、身近な街並みやいつもの通勤路でも、今までと違った目で見るだけでも新しい発見があるかもしれません。これからはちょっと意識して、自分なりのストリートビューをやってみたいと思います。

読後感(面白かった)