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『こんなに変わった!小中高・教科書の新常識』を読みました

こんなに変わった!小中高・教科書の新常識 (青春新書プレイブックス)

2018年38冊目の読了は、『こんなに変わった!小中高・教科書の新常識』(現代教育調査班/青春新書 初版2018年2月1日)。書店で目にして手に取りました。

本書は、昭和世代が習った教科書と今の教科書を比較し、[歴史]、[理科・算数]、[社会・国語・英語]に分けて、内容が大きく変わったところを示し、あわせて平成の学校事情を紹介したものです。

平成が始まって30年、私の小学生時代などは半世紀近く前のことですから、教える内容や教科書のスタイルが違うのは当然のことでしょう。

ただそれでも、「士農工商」の記述がなくなっている、「セポイの反乱」ではなく「インド大反乱」と言う、リットルの表記が「ℓ」から「L」になった、「カエルやフナの解剖」をやらなくなった、「アルコールランプ」がなくなる、四大工業地帯が京浜、中京、阪神の「三大工業地帯」となった、英語で「筆記体」を教えなくなった、時間割が週ごとや隔週ごとに更新される。細かなことを含め、驚いたことは数多くありました。

また、人物の評価が大きく変わったのも印象的です。石田三成の悪役イメージが塗り替わり、徳川綱吉の行った政治は「悪政」から「慈愛の政治」に、賄賂のイメージが強い田沼意次は、画期的な経済政策の“立役者”になっているなど、思いもしませんでした。

女子がキャーキャー言いながら、カエルの解剖をやったことなど懐かしい思い出です。ところが「今の子供たちには生き物の解剖は刺激が強すぎる」、「若い世代の先生ほど解剖実験を嫌がる」と書かれているのを読むと、やはり時代を感じてしまいます。

これからも歴史上の発見や科学の進歩などで、教科書の内容はどんどん変わっていくことでしょう。AIに関係した授業も始まるに違いありません。ただし、歴史を捻じ曲げたり、偏った意見を押し付けたりするのは勘弁してほしいものです。

読後感(面白かった)