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『「がん」はなぜできるのか そのメカニズムからゲノム医療まで』を読みました

「がん」はなぜできるのか そのメカニズムからゲノム医療まで (ブルーバックス)

今年47冊目の読了は、『「がん」はなぜできるのか そのメカニズムからゲノム医療まで』(国立がん研究センター研究所 編/ブルーバックス 初版2018年6月20日)。書店で目にして、手に取りました。

近年の統計では、日本人の2人に1人が生涯に一度はがんにかかり、男性の4人に1人、女性の6人に1人ががんで死亡するそうです。まさに「がんは国民病」という時代を迎えていますが、一方で「がんは不治の病」、「がんは苦しいもの」といったイメージは頭から離れません。

本書は、国立がん研究センターで行われてきた研究成果をベースに、がんの発生・再発・転移のメカニズム、がんの発見・予防の可能性、そして期待されているゲノム治療などについて解説したものです。

決して難解な内容ではありませんが、ブルーバックスの1冊なのである程度専門的。私のような文系人間にとってはハードルの高い話もありました。しかし、がん発生の原因、環境とがんの関係、老化・慢性炎症とがんの関係などの話はわかりやすく、また医療関係者が懸命な取り組みを行っていて、その成果が表れていることも実感しました。「がん根治」はすぐには難しいのでしょうが、「不治の病」でないことは、理解できます。

本書では、がん予防法として「禁煙」(受動喫煙にも注意)、「節酒」(毎日飲むなら日本酒1合、ビール大瓶1本まで)「食生活」(塩分を控え、野菜と果物を積極的に摂取、熱い食べ物は冷ます)、「身体活動」(適度の運動)、「適正体重の維持」(太り過ぎず、やせ過ぎず)の5つの健康習慣が紹介されています。

もはやがんは普通の病気であり、どんなに気をつけていても発症することがあるでしょう。だからといって、この年齢になるとさすがに何も意識しないというわけにはいきません。節酒は少し残念ですが、まずはこの健康習慣の実践を心がけようと思っています。

読後感(参考になった)