えむと、メモランダム

読み散らした本と出来事あれこれ

『犬を飼う そして…猫を飼う』を読みました

犬を飼う そして…猫を飼う (コミックス単行本)

2018年51冊目の読了は、『犬を飼う そして…猫を飼う』(著 谷口ジロー/小学館 初版2018年7月4日)。書店で目にして手に取りました。

本書は、2009年に出版された谷口ジロー氏の作品集『犬を飼うと12の短編』(小学館)を抜粋し、谷口氏のエッセイを加えて再編集したものです。

谷口ジロー氏の作品は『孤独のグルメ』しか読んだことはなく、『犬を飼う』が代表作のひとつであることや小学館漫画賞審査委員特別賞を受賞していること、また谷口氏がフランスから勲章を受章していることも本書を手にして初めて知りました。

本書に収録されている漫画は全部で5作品。タイトル作品で、15年間飼った愛犬を看取る夫婦の姿を描いた『犬を飼う』、その続編で、愛犬の死後夫婦のもとにやってきたペルシャ猫をめぐる出来事を描いた『そして…猫を飼う』、『庭のながめ』、『三人の日々』。(この4作品は、谷口さんの実体験がもとになっているそうです。)そして、ある一家に伝わるシェパード犬の物語『百年の系譜』。

どの作品も情感とやさしさにあふれ、谷口さんの絵とともに登場人物の細やかな心の動きが伝わってきます。『孤独のグルメ』とは全く違う世界があって、とても印象的だったのですが、何といっても心に残ったのは『犬を飼う』です。

我が家には今年10歳(人間でいえば50代半ばのおじさん)になるマルチーズがいます。作品を読みながら、愛犬との思い出や必ずやってくる別れのことがどうしても頭をよぎってしまい、少し切なくなってしまいました。

犬は何匹か飼ったことはありますが、10年も一緒にいるのはこのマルチーズが初めて。もう立派な家族の一員であり、我が家にはなくてならない存在になっています。本書を読んで、いつまでも元気でいて欲しいと改めて思うとともに、そのときが来たら、しっかり寄り添ってあげようと心に誓いました。

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読後感(よかった)