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『医者がマンガで教える 日本一まっとうながん検診の受け方、使い方』を読みました

医者がマンガで教える 日本一まっとうながん検診の受け方、使い方

今年65冊目の読了は、『医者がマンガで教える 日本一まっとうながん検診の受け方、使い方』(著 近藤慎太郎 /日経BP社 初版2018年8月6日)です。

この夏、初めて大腸の内視鏡検査を受けました。検査を受けたのは、会社の定期健康診断の「便潜血検査」で陽性の判定が出たため。かれこれ20年くらい検査を受けてずっと陰性だったので、まったく思いがけないことでした。

内視鏡検査ではポリープが2個見つかりその場で切除。医師の説明によると結構大きいポリープだったそうです。いずれも良性でまずはほっとしたのですが、「検査方法が違うと見つかるものも見つからない」と実感していたところに、雑誌に載っていた本書の広告が目にはいってきました。

本書は、現役の消化器専門医である著者が、がんの実態やがん検診の方法・受け方を、特技のマンガを使いながら解説したものです。検診を切り口にしたがんの本というのは、ユニークかもしれません。タイトルに“マンガで教える”とありますが、全編がマンガというわけではなく、読者の理解を助けるために個性的なマンガが所々で使われています。

本書で取り上げられているのは、「肺がん」、「胃がん」、「前立腺がん」、「肝臓がん」、「食道がん」、「大腸がん」、「小腸がん」、「膵がん」、「乳がん」、「子宮頸がん」の10のがん。

それぞれのがんについて、検診方法だけでなく、特徴、原因やリスク、治療方法のポイントが説明されているほか、PET検査や血液がん検診といった検診方法の話もあって、がんに関して全般的な知識・情報を得ることができます。

内容はわかりやすく、初めて知ったことも多くて参考になったのですが、決して一方的に意見を押し付けることはありません。検診のメリット・デメリット、強み・弱みなどもきちんと説明されているので、説得力がありました。

世の中にはがん検診に否定的な意見もあるようです。著者も今のがん検診が完璧だとは言っていません。しかし本書を読む限り、がん検診の有用性は間違いないもので、著者が指摘するように、その事実を知らない人や知っていても受診しない人がいることの方が問題であることがわかります。

当たり前のことですが、「がん検診を受ければがんにならない」というわけではないので、がんを遠ざける生活習慣を心がけたいと思っています。

読後感(参考になった)