(プログラム。パーヴォ・ヤルヴィさんのサインがあります)
昨夜は、「NHK交響楽団定期公演(第1907回)」に足を運びました。指揮は首席指揮者のパーヴォ・ヤルヴィ。会場のNHKホールはほぼ満席でした。
プログラムの前半は、ラフマニノフの『ピアノ協奏曲第2番 ハ短調作品18』。言うまでもなく大人気のピアノコンチェルトです。
ピアノはアレクサンダー・ガヴリリュク。当初演奏する予定だったカティア・ブニアティシヴィリが来日できなくなり、急遽の代演となりました。
もともと今回のお目当てはブニアティシヴィリ。ソリストの変更はちょっと残念でした。ところが、ガヴリリュクの演奏はそんな気持ちを消し去るもの。しっかりとした、それでいて柔らかいタッチと情感あふれる音色に聞き入ってしまいました。
アンコール曲は、シューマンの『子供の情景から第1曲「知らない国々」』。コンチェルトとは対照的な細やかさが心に残りました。
プログラムの後半は、プロコフィエフの『交響曲第6番 変ホ短調作品11』。演奏されることは少ない曲で、私も初めて聞きました。
独特のリズムと不協和音が体をとらえ、最初は少し難解な印象。しかし、弦、木管、金管、打楽器、N響の色彩豊かな演奏によって作品の魅力が引き出され、次第に心が捉えられていきました。あまりいい表現ではありませんが、一度聞くとクセになりそうな曲です。
終演後、パーヴォ・ヤルヴィのサイン会がありました。せっかくなので列に並んで、プログラムにサインしてもらいました。