えむと、メモランダム

読み散らした本と出来事あれこれ

『つまずきやすい日本語』を読みました

つまずきやすい日本語 (NHK出版 学びのきほん)

2019年20冊目の読書レポートは、『つまずきやすい日本語』(著 飯間浩明/NHK出版 初版[奥付]2019年4月30日)。SNSで知り、手に取りました。

本書は、NHK出版の新シリーズ「学びのきほん」の創刊号2冊のうちの1冊。本シリーズは「生きた学びを手に入れる」をコンセプトに、古今東西の教養の「きほん」を1テーマ1冊でコンパクトに学ぶものだそうです。

コンパクトというだけあって100ページほどのボリューム。書籍というよりテキストなのですが(商品としては雑誌扱い)、財布にもやさしく、なかなか面白い企画だと思いました。

本書で学ぶのは、「間違いやすい日本語」(ことばの正誤)ではなく、「つまずかない」(誤解を生まない)ことばの伝え方。

辞書編集者で、“日本語の世界”では著名な著者が、ことばの持つ性質を明らかにしたうえで、なぜ「つまずき」が起きるのかその理由を明らかにし、「つまずき」を避ける方法を「話すとき」「聞くとき」「書くとき」「読むとき」に分けて紹介しています。

ことばという道具は、「つまずき」を生みかねない“頼りなさ”あるから役に立っているとのこと。かといって、「つまずき」を放っておけば、コミュニケーションがうまくとれず、人間関係にも悪影響を及ぼしかねません。ことばを使うなら、つまずきは少なくしたいものです。

著者は、ことばのつまずき防ぐには、「人と話す機会を増やし、いろいろな種類の本を広くを読む」ことが有効だとし、さらに、話すときは「念を押し、2度言う」、聞くときは「相づちを打ち、質問する」、書くときは「多義的なことばを排除する」、そして読むときは「声に出して読んでみる」ことを勧めています。

どれも特別に難しいことではなく、意識すれば誰でもできそう。私も心がけるつもりです。

ことばは社会生活で欠かせないもの。だからこそ、ことばの使い方や解釈は人それぞれであることを自覚し、独りよがりの使い方にならないよう気をつけなければならない。本書を読んで肝に銘じました。

それにしても、日本語というのはやっかいで、扱いにくいけれど、奥深く、面白いものだとつくづく思います。

ところで、今週4月12日(金)に、荻窪の書店「Title」さんで、著者のトークイベント(本書の特別授業)があり、私も申し込みました。どんな話が聞けるのか、今からとても楽しみです。