えむと、メモランダム

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『薬師丸ひろ子コンサート2019』

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昨日(26日)、薬師丸ひろ子さんのコンサートがあり、会場のオーチャードホールに足を運びました。

薬師丸ひろ子さんといえば、ずっと俳優としてのイメージしかなく、歌にはほとんど関心がありませんでした。

ところが、NHKの朝ドラ「あまちゃん」で『潮騒のメモリー』を聞いてから、印象が一変。“鈴を転がすような歌声”がすっかり好きになり、一度は生の歌を聴いてみたいと思っていました。

当初、今年のコンサートツアーで東京公演として伝えられたのは、東京国際フォーラムで開かれる1回だけ(10月19日)。

さっそくチケットの先行抽選に応募しましたが、ことごとくはずれ。発売初日も回線混雑で販売サイトになかなかつながらず、チケット入手は結局あきらめることに…。

ところが、追加公演が行われることを知り、プレイガイドを変えて先行抽選に再度チャレンジ。するとあっけなく当選し、しかも一階席の前から10列目というまずまずの場所。念願が叶いました。

コンサートでは、定番のヒット曲や新旧のアルバム収録曲など20曲を薬師丸さんが熱唱。アンコールでは『潮騒のメモリー』も歌われました。

伸びやかで、透明感のある歌声は期待どおり。音自体は、スタジオで収録され、きれいに整音された音の方がいいかもしれませんが、心のこもった本人の歌声は、何ものにも代えがいものがあります。

特に印象に残ったのは、高倉健さんとのエピソードを語ったあとに歌った『戦士の休息』と薬師丸さんが作詞した『エトワール』。歌詞のせいもあり、胸に迫ってきました。

夕方5時に開演し、途中休憩をはさんで終わったのが7時半。あっという間でしたが、忘れがたいひととき。

みんなで立ち上がったり、歌ったりする必要のない、中高年にも優しいコンサートで、機会があればまた行きたいものです。

ところで、昨日の渋谷はすでにハロウィンモード。薬師丸さんも観客が無事に帰れるか心配してくれたのですが、会場で買い求めた「トートバッグ」(キーホルダー付きです)を手にし、コンサートの余韻をかき消すような人混みをかき分けながら、帰りの駅に向かいました。