えむと、メモランダム

読み散らした本と出来事あれこれ

『医者が教える正しい病院のかかり方』を読みました

医者が教える 正しい病院のかかり方 (幻冬舎新書)

2019年61冊目の読書レポートは、『医者が教える正しい病院のかかり方』(著 山本健人/幻冬舎新書 初版2019年11月30日)。札幌の病理医「ヤンデル先生」が、SNSで本書を評価しているのを目にして、手に取りました。

著者は、京都大学附属病院に勤務する消化器の専門医。「外科医けいゆう」のペンネームで、医療情報サイト『外科医の視点』も運営しています。

本書は、「医師と患者の垣根をなくし、患者が上手に医療を利用できる環境を作りたい」という著者の願いのもとに書かれたもの。

命を守り、日々健康で過ごすために知っておくべき60の医療情報を、5つのテーマ―「病院」、「医師」、「がん」、「救急車」、「薬」、「日常のトラブル」―に分けて、私たち(患者)が知りたいこと(知りたいであろうこと)に答える形で紹介しています。

「どの程度の痛みで病院に行ったらいいのか」、「何科に行ったらいいのか」、「インターネットで医療情報を検索するときに注意することは」…。

「病院に行くときの服装は」、「専門医の肩書は信用していいのか」、「医師の出身大学は気にすべきか」…。

「がんになったとき、病院・治療法・手術法はどう選べばいいのか」、「がん検診はどう受けたらいいのか」…。

「救急車を呼ぶか迷ったらどうするか」、「救急外来ではどんな治療をするのか」…。

「薬は飲み続けなければいけないのか」、「薬の正しい飲み方は」…。

「風邪薬は風邪を治すのか」、「点滴は風邪に効くのか」、「切り傷・すり傷のきれいな治し方は」「お腹が痛くなったら」…。

多くの人にとって、気になることばかりですが、著者の説明は丁寧でわかりやすく、納得できるもの。もちろん参考文献もきちんと明示されていて、怪しげな“健康本”とは一線を画しています。

いい医療を受けるためには、医師や病院の事情について、ある程度知っておくことも大事。本書はそれを手助けしてくれることは間違いないでしょう。

著者によれば、本書は「医師と病院の取扱説明書」とのこと。一家に一冊あっても良さそうです。