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『獣道一直線!!!』を観ました。

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渋谷のPARCO劇場で上演中の『獣道一直線!!! 』(《ねずみの三銃士》第4回企画公演)を観ました。

「ねずみの三銃士」は、生瀬勝久、池田成志、古田新太さんによる演劇ユニット。宮藤官九郎さんの脚本と河原雅彦さんの演出で、これまで3回公演を行っています。

今回は、そこに池谷のぶえさんと、山本美月さんが加わり、宮藤官九郎さん自身も出演。これでつまらないはずはなく、どんな舞台になるのか心待ちにしていました。

本作品で描かれているのは、実際に起きた連続不審死事件をモチーフにしたもので、3人の独身男性と彼らを虜にしてきた魔性の女(池谷のぶえ、山本美月の入れ替わり)の殺人事件を巡る物語。

とあるオーディションにやってきた売れない役者3人(生瀬、池田、古田)が殺人事件を再現し、クドカン演じるドキュメンタリー作家がそれを追いかけ撮影していくという、ちょっと変わった設定で、話は進んでいきます。

いくつかのストーリーが重なりあい、人物が入れ替わるという複雑かつ巧妙な展開。

観る者の心を奪う、出演者たちのコミカルで、アクの強い演技。

新型コロナ、あおり運転、高齢者ドライバーといた今日的な話題や、思わず笑ってしまう下ネタ。

スマホやビデオの画面が舞台に写しだされる斬新な演出。

そして思いもよらぬラストシーン。

とにかく面白く、最初から最後まで一瞬たりとも目が離せませんでしたが、特に印象に残ったのは、池谷さんの演技。

笑い、驚き、圧倒されて、さすがと言うしかなく、これからますます気になる存在になりそうです。

ところで、ちょっと気になったのが、池谷さんが大将(店主)、山本さんが店員を演じた鮨屋の場面。

NHKのTV番組「LIFE!~人生に捧げるコント~」で、内村光良(ウッチャン)さんと星野源さんが繰り広げたコントが頭に浮かんできました。もしかしたらオマージュかもしれません。

期待に違わぬ大満足の舞台。ぜひ第5回をやってほしいものです。