えむと、メモランダム

読んだ本と出来事あれこれ

読書-2020~2022

『ニュースの未来』を読みました。

2021年28冊目の読書レポートは『ニュースの未来』(著 石戸 諭/光文社新書/初版2021年8月30日)。遅ればせながら、手に取りました。 スマホを開けば、いつでも、どこでも無料でニュースが読めるようになり、電車で新聞を読む人は今や“絶滅危…

『清六の戦争 ある従軍記者の軌跡』を読みました。

2021年27冊目の読書レポートは『清六の戦争 ある従軍記者の軌跡』(著 伊藤絵里子/毎日新聞出版/装丁 宮川和夫 装画 佐々木悟郎 初版2021年6月20日)。書評で知り、手に取りました。 本書は、昨年夏に、毎日新聞に連載された『記者・清六の戦…

『戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで』を読みました。

2021年26冊目の読書レポートは『戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで』(著 千々和泰明/中公新書/2021年7月25日)。書店で目にして、手に取りました。 本書は、防衛省防衛研究所主任研究官である著者が、日本ではほと…

『「太平洋の巨鷲」山本五十六 用兵思想からみた真価』を読みました。

2021年25冊目の読書レポートは『「太平洋の巨鷲」山本五十六 用兵思想からみた真価』(著 大木毅/角川新書/初版2021年7月10日)。テーマと著者にひかれて手に取りました。 山本五十六は、私の出身地新潟県を代表する歴史的人物。その名前には…

『マチズモを削り取れ』を読みました。

2021年24冊目の読書レポートは『マチズモを削り取れ』(著 武田砂鉄/集英社/装丁 寄藤文平 古屋郁美/初版2021年7月10日)。 発売早々にサイン本を購入したものの、しばらく積ん読状態。遅ればせながら読み終えました。 本書は、フリーライタ…

『社会思想としてのクラシック音楽』を読みました。

2021年23冊目の読書レポートは『社会思想としてのクラシック音楽』(著 猪木武徳/新潮選書/初版2021年5月25日)。書店で目にして手に取りました。 クラシック音楽を聴くのは、私の数少ない趣味のひとつ。このブログでも、出かけたコンサート…

『万引き 犯人像からみえる社会の陰』を読みました。

2021年22冊目の読書レポートは『万引き 犯人像からみえる社会の陰』(著 伊東ゆう/青弓社/装丁 神田昇和/初版2021年5月20日)。書店で目にして手に取りました。 著者は、1999年から20年以上にわたり、5千人以上の万引き犯を捕まえて…

『「暮し」のファシズム 戦争は「新しい生活様式」の顔をしてやってきた』を読みました。

2021年21冊目の読書レポートは『「暮し」のファシズム 戦争は「新しい生活様式」の顔をしてやってきた』(著 大塚英志 /筑摩選書/初版2021年3月15日)。 書店で目にして、手に取りました。表紙のガスマスクをつけて行進する女子学生の写真が…

『生物はなぜ死ぬのか』を読みました。

2021年20冊目の読書レポートは『生物はなぜ死ぬのか』(著 小林武彦 /講談社現代新書/初版2021年4月20日)。 “死生観が一変する”という帯コピーが目にとまり、買い求めました。 本書は、生物学者で東京大学教授の著者が、「生き物はなぜ死ぬ…

『福島第一原発事故の「真実」』を読みました。

2021年19冊目の読書レポートは『福島第一原発事故の「真実」』(著 NHKメルトダウン取材班/講談社/初版2021年2月25日)。書店で目にして手に取りました。 先頃、福島原発で発生する処理水の海洋放出が決定され、国内外で議論を呼びました…

『分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議』を読みました

2021年18冊目の読書レポートは『分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議』(著 河合香織/岩波書店/装丁 森 裕昌/初版2021年4月6日)。書店で目にして手に取りました。 東京、大阪など9都道府県に出されている緊急事態宣言の期限(5月末…

『潜匠 遺体引き上げダイバーの見た光景』を読みました。

2021年17冊目の読書レポートは『潜匠 遺体引き上げダイバーの見た光景』(著 矢田海里/柏書房/装丁 藤塚尚子/初版2021年2月25日)。書店で目にして手に取りました。 本書は、社業の傍ら、海難事故や入水自殺の現場で遺体の引き上げに携わっ…

『ルワンダ中央銀行総裁日記』を読みました。

2021年16冊目の読書レポートは『ルワンダ中央銀行総裁日記』(著 服部正也/中公新書/初版1972年6月25日) 50年前に発刊された本が、今話題を集めていると知って、手に取りました。 本書に限らず、ロングセラー本というのは数多くありますが…

『遺したい味 わたしの東京、わたしの京都』を読みました。

2021年15冊目の読書レポートは『遺したい味 わたしの東京、わたしの京都』(著 平松洋子 姜尚美/淡交社/デザイン 有山達也 岩淵恵子 中本ちはる/初版2021年1月30日)。 書店で目にして手に取りました。表紙の“稲荷寿司”と“海苔巻き”に心が奪…

『カラー版 王室外交物語 紀元前14世紀から現代まで』を読みました。

2021年14冊目の読書レポートは『カラー版 王室外交物語 紀元前14世紀から現代まで』(著 君塚直孝/光文社新書/初版2021年3月30日)。SNSで知り、手に取りました。 君塚先生の著書を読んだのは、昨年の『エリザベス女王』(中公新書)以…

『ヤンデル先生の ようこそ!病理医の日常へ』を読みました。

2021年13冊目の読書レポートは『ヤンデル先生の ようこそ!病理医の日常へ』(著 市原真/清流出版/初版2021年3月10日)。SNSで知り、手に取りました。 著者(ヤンデル先生)の本に出合ったのは、一昨年出版された『Dr.ヤンデルの病院選び …

『サラ金の歴史 消費者金融と日本社会』を読みました。

2021年12冊目の読書レポートは『サラ金の歴史 消費者金融と日本社会』(著 小島庸平/中公新書/初版2021年2月25日)。書店で目にして手に取りました。 もう20年以上も前に、仕事の関係で大手サラ金の研修施設を訪ねたことがあります。 施設…

『土葬の村』を読みました。

2021年11冊目の読書レポートは『土葬の村』(著 高橋繁行/講談社現代新書/初版2021年2月20日)。書店で目にして手に取りました。 これまで、実父、義父、叔父二人の火葬に立ち合いました。遺骨を見て、無常観のような、なんとも言えない感情…

『こどもホスピスの奇跡 短い人生の「最期」をつくる』を読みました。

2021年10冊目の読書レポートは『こどもホスピスの奇跡 短い人生の「最期」をつくる』(著 石井光太/新潮社/装幀 矢萩多聞/初版2020年11月25日)。 HONZに掲載された東えりかさんの紹介記事を読み、手に取りました。 本書は、2016年…

『首都直下地震と南海トラフ』を読みました。

2021年9冊目の読書レポートは『首都直下地震と南海トラフ』(著 鎌田浩毅/Mdn新書/初版2021年2月11日)。書店で目にして手に取りました。 東日本大震災から今日で10年。地震、津波、それに続く原発事故はついこの間の出来事のよう。忘れ…

『「顔」の進化 あなたの顔はどこからきたのか』を読みました。

2021年8冊目の読書レポートは『「顔」の進化 あなたの顔はどこからきたのか』(著 馬場悠男/ブルーバックス/初版2021年1月20日)。 書店で目にして手にとりました。カバーの瞳が目立ちますが、帯がマスクになっているところに、今を感じます。…

『ふだん使いの言語学 「ことばの基礎力」を鍛えるヒント』を読みました。

2021年7冊目の読書レポートは『ふだん使いの言語学 「ことばの基礎力」を鍛えるヒント』(著 川添愛/新潮選書/初版2021年1月25日)。書店で目にして手に取りました。 仕事柄、契約書の文言を考えるのは日常的なことですが、頼まれて、抗議状や…

『戦国大名の戦さ事情』を読みました。

2021年6冊目の読書レポートは『戦国大名の戦さ事情』(著 渡邊大門/柏書房/装丁 藤塚尚子/初版2021年1月10日)。書店で目にして手に取りました。 NHKの大河ドラマ『麒麟がくる』が、先週とうとう終わってしまいました。 明智光秀役の長谷…

『出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記』を読みました。

2021年5冊目の読書レポートは『出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記』(著 宮崎伸治/三五館シンシャ//初版2020年12月1日)。 今の仕事の関係で、「出版界の暗部に斬りこむ天国と地獄のドキュメント」という帯コピーが気になり、手に取り…

『東京の編集者 山高登さんに話を聞く』を読みました。

2021年4冊目の読書レポートは『東京の編集者 山高登さんに話を聞く』(著 山高登/夏葉社/装丁 櫻井久 中川あゆみ/初版2017年4月25日)。 地元、くまざわ書店武蔵小金井北口店の“夏葉社フェア”で買い求めました。ちなみに、大型書店とまではい…

『定年後の作法』を読みました。

2021年3冊目の読書レポートは『定年後の作法』(著 林 望/ちくま新書/初版2020年12月10日)。 私はすでに“定年後”の身ですが、今も個人事業主として古巣の仕事を請け負っているせいか、その感覚はほとんどありません。 ただし、それなりの歳…

『JR上野駅公園口』を読みました。そして上野公園を訪れました。

2021年2冊目の読書レポートは『JR上野駅公園口』(著 柳美里/河出書房新社/装幀 鈴木成一デザイン室/初版2014年3月30日)。 本書が、アメリカで最も権威のある文学賞「全米図書賞(翻訳文学部門)」を受賞したということで、遅ればせながら手…

『明治維新の意味』を読みました。

2021年1冊目の読書レポートは『明治維新の意味』(著 北岡伸一/新潮選書/初版2020年9月20日)。 昨年、新聞書評で取り上げられているのを見て手にしたものの、しばらく積読状態。この正月休みの間で、ようやく読むことができました。 本書は、…

2020年の読書

今年読んだ本は全部で61冊(単行本28冊、新書28冊、文庫2冊、選書2冊、コミック1冊)。そのうち感想を書いたのは43冊。 去年は86冊を読み(単行本35冊、新書39冊、文庫6冊、選書4冊、コミック2冊)、63冊の感想を書いたので、随分減っ…

『非国民な女たち』を読みました。

2020年43冊目の読書レポートは『非国民な女たち』(著 飯田未希/中公選書/初版2020年11月10日)。書店で目にして手に取りました。 「贅沢は敵だ」と「欲しがりません勝つまでは」は戦時中の戦争標語として、よく知られています。 そして「パ…