2017年49冊目の読了は、『みんなの朝ドラ』(木俣冬/講談社現代新書 初版2017年5月20日)です。新聞の書評で知って、面白そうだったので手に取りました。
著者は、NHKの朝ドラ(正式名称は「連続テレビ小説」)のレビューを毎日書いているそうですが、本書では、主に2010年以降に放送された作品や時代背景を分析しながら、独自の朝ドラ論を展開しています。
我が家でも、朝ドラは比較的よく見るテレビ番組ですが、関心はあくまでストリーや役者にあります。しかし、本書での著者の着眼と深い分析は、まさに「たかが朝ドラ、されど朝ドラ」といった感じで、ある種驚きを感じながら読んでいました。
社会や家庭における女性の役割・位置づけは、時代とともに大きく変わり、生き方も多様なものになっています。朝ドラの主人公は女性であるだけに、本書を読むと、朝ドラがまさに時代を映してきたことがよくわかります。(もちろん、それは脚本家の意識を映していることにもなるのでしょうが。)
今放送されているのは「ひよっこ」。楽しく、何か懐かしく、そして泣けるドラマで、はまっています。あまり難しいことは考えず、単純に楽しみたいと思っています。
読後感(まずまず)