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深澤勝(松永忠史朗)さん三味線独演会

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和楽器の世界にはまったく疎いのですが、昨夜、学生時代の知人に誘われて、深澤勝(芸名 松永忠史朗)さんの三味線独演会に行ってきました。

深澤さんは東京芸大の出身。国内外の歌舞伎公演、長唄演奏会に出演するだけでなく、海外でソロコンサートを開催するなど意欲的に活動されているそうです。

プログラムの前半は、伝統的な和の世界。舞台で演奏される曲などが披露されましたが、三味線はもちろん、声もいいので、演奏の合間の芝居のセリフや唄の節回しにも聞き惚れます。f:id:emuto:20181214224314j:plain

また、深澤さんの解説による「川の流れ」「雪の降る様」の表現方法についての話は面白く、日本人らしい細やかさを感じました。

後半は、衣装を紋付き袴から洋服に着替え、深澤さんが作曲したオリジナル曲の演奏。

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前半とは全く違う世界が広がり、特に「風」「鷹」の2曲は心に残りました。三味線は「ちんとんしゃん」だけでないことを実感します。

そして演奏会の最後に、アンコール曲として「故郷」が演奏されました。ゆっくりとしたテンポで奏でられる音色は味わい深く、心から離れそうにありません。

これまでの三味線のイメージが一新し、また深澤さんのあたたかい人柄にも接することができて、とてもいい演奏会でした。