2019今年49冊目の読書レポートは、『言の葉連想辞典』(絵 あわい 編 遊泳舎/遊泳舎 初版2019年6月19日)。書店で目にして、手に取りました。
仕事柄、込み入った場面で手紙を書いたり、メールを打ったりすることは日常茶飯事です。
文字だけだと人によって受け取り方が違うため、こちらの意図が誤解なく伝わるか、言葉の使い方には神経を使います。“語彙力”はあるに越したことはありません。
本書は、「自然」、「感情・行動」、「色」、「場面・その他」といったジャンルごとに漢字一文字を取り上げて、その文字から連想される言葉を選び、言葉の意味を解説するというユニークな辞典。
もちろん言葉を調べるための辞典として使えますが、イラストレーターあわいさんの文字をイメージしたイラストがとても印象的。読み物として“言葉の世界”を楽しむことができます。
(P20 風)
ちなみに、「自然」で取り上げられている文字は、《海》、《花》、《星》、《春》など18文字。「感情・行動」では《喜》、《飛》、《遊》、《想》など22文字。「色」では《赤》、《青》、《黄》など9文字。「場面・その他」では《音》、《夢》、《時》、《光》など21文字。
そして、一文字ごと6つから8つの言葉が紹介され―《海》では、「渚」、「澪」、「波の花」、「徒波」、「瀬戸」、「岬」、「潮煙」、「白砂青松」―その意味が説明されています。
本書で紹介されている言葉は全部で500ほど。知らない言葉にもたくさん出会い、言葉の世界が広がりました。うまく使えるようになるのが次の課題です。