昨夜、上野の東京文化会館で『オフコース・クラシックス・コンサート 2021』があり、足を運びました。
もう随分昔のことになりますが、私の青春時代は、ニューミュージックの全盛時代と重なります。
井上陽水、ユーミン、中島みゆき、グレープ(さだまさし)、松谷千春、チューリップ…。好きなアーティストはたくさんいましたが、オフコースは特別で、アルバム(もちろんLPレコードです)が出るたびに買っていました。
この『オフコース・クラシックス・コンサート』は、一昨年、リリースされたアルバムと連動して横浜と奈良で開催されたのが初めて。
作曲家の服部隆之さんが音楽監督を務め、服部さん指揮するオーケストラをバックに、実力派のシンガーがオフコースの名曲を歌うトリビュートコンサートです。
昨年予定されていた、オフコースのデビュー50周年を記念したコンサートツアーはコロナで中止。今回は1年越しの“アニバーサリーツアー”ともいえます。
昨日の出演者は、辛島美登里、佐藤竹善、鈴木雅之、中川晃教、中島美嘉、矢井田瞳の皆さん。
コンサートの冒頭に『NEXTのテーマ-僕等がいた』が流れたあと(それだけでも胸にグッときました)、オーケストラだけの演奏を挟みながら、オフコースの名曲が12曲カバーされました。
出演者はとにかく歌の上手い人ばかり。それだけに、それぞれの世界の中で歌い上げられるオフコースは新鮮で、オリジナルとは違った光を放ちます。
辛島美登里さんの心のこもった『秋の気配』、中島美嘉さんの情感たっぷりの『I LOVE YOU』、中川晃教さんのちょっとせつない『いくつもの星の下で』、佐藤竹善さんの端正な『君住む街へ』、鈴木雅之さんのソウルフルな『さよなら』、そしてラストを飾った矢井田瞳さんの『YES-YES-YES』…。
熱唱が心に響き、歌詞とメロディーとともに、いろいろな思いが頭をよぎっていきました。
2時間ほどのコンサートでしたが、オフコースの良さを堪能できて大満足。少しの時間だけ、青春時代に戻りました。