今日は、NHK交響楽団「第1940回定期公演(Cプログラム)」があり、17日のAプロに続き、東京芸術劇場に足を運びました。
プログラムは、ヘルベルト・ブロムシュテットの指揮で、グリーグの『「ペール・ギュント」組曲第1番』とドヴォルザークの『交響曲 第8番』。
ブロムシュテット人気もあってか、今日も会場いっぱいの人でした。
『「ペール・ギュント」組曲』をコンサートで聴いたのは恐らく初めて。音楽の授業で鑑賞したという記憶がそうさせているのか、ちょっと軽んじてきた作品であることは否めません。
ところが、当然とはいえ、オーケストラの生演奏で聴くと作品の魅力が際立ち、印象はまったく違ってきます。
特に、第2曲の『オーセの死』には心を揺さぶられ、深い世界に引きずり込まれるようでした。
続くドヴォルザークの『交響曲 第8番』は、好きな交響曲のひとつ。聴く頻度は、有名な第9番『新世界』の比ではありません。
作品は、ドヴォルザークらしい民族色豊かなものですが、今日のブロムシュテットさんの指揮は品格のなかにパッションがあり、N響の演奏は流麗で色彩豊か。
弦の深みと管のクリアな音色が重なりあって、何ともいえない充足感を感じました。
終演後、今日もブロムシュテットさんへの拍手は鳴りやみませんでしたが、オケの楽員が指揮者に向かって拍手するのは珍しいこと。
ステージ上で、一人スタンディングオベーションに応えるブロムシュテットさんの姿も、一生忘れられないでしょう。
今日も特別な時間を過ごさせてもらいました。