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副鼻腔炎の内視鏡手術を受けました。

「青天の霹靂」と言うとちょっと大袈裟ですが、先日、まったく思いがけず、副鼻腔炎の内視鏡手術を受けました。その体験談です。

[手術まで]
右側の鼻づまりが気になりだしたのは、今年の春先のこと。ただ花粉シーズンと重なっていたので、最初はその影響かもしれないと思っていました。

ところが、花粉のピークが過ぎた5月になっても一向に改善しません。

これはおかしいと思い、近くのクリニックで診てもらったところ、結構大きなポリープ(鼻茸)があり、手術で取るしかないとのこと。

まさかと思いましたが、CT検査の結果で「右慢性上顎洞炎」(副鼻腔のうち上顎洞の炎症)と診断され、結局、紹介された大きな病院で手術となりました。

この手術は、「全身麻酔をかけ、内視鏡を使ってポリープを取り、副鼻腔を開放して炎症粘膜や膿を取り除く」というもので、手術時間は1時間から1時間半くらい。

一週間程度の入院が必要との説明でしたが、私の場合は、入院日と退院日を含め、4泊5日の入院生活でした。

ちなみに、日帰り・局所麻酔で手術を行うクリニックもあるようですが、担当医師によれば、全身麻酔の方が手術に専念できるとのこと。

手術を受ける方も、何かあったときすぐに診てもらえるので、私のように心配性の人は入院した方が安心かもしれません。

手術日を決めたあと、2日ほど通院して、血液・尿検査、レントゲン検査、心電図検査、麻酔科での問診などを受け、手術日前日の午後に入院しました。

[手術から退院まで]
手術は午前10時半頃から。病室で手術着に着替え、血栓防止のストッキングを履いて準備完了。

歩いて手術室に入り、手術台に横になったところで、酸素マスクの装着。「まな板の鯉」という言葉が頭に浮かんできましたが、看護師さんの「息を吸ってください」の声を聞いたと思ったら意識はなくなり、次に目が覚めたときは、病室のベッドに戻っていました。

術後3時間はベッドの上で安静が必要。その間、喉に流れてくる血液を、身動きしない状態で吐き出さなければならず、しかも麻酔の影響なのか頭はスッキリしないまま。入院生活で大変だったのは、手術よりもこのときでした。

ただ時間とともに体調は回復。出血は徐々に収まり、翌日の朝には点滴も取れ、おかゆで食事も再開。

その後は大きなトラブルもなく経過し、入院5日目の朝に、無事に退院となりました。

昔の副鼻腔炎の手術は、歯茎を切って頬の骨を削るような大がかりなもので、痛く、辛かったそうです。

けれど今回、術後に少し出血があったものの、痛みはほとんどなく、気になっていた尿道カテーテルもなし。手術方法の進歩は有難いものだと思わずにいられません。

ところで、入院生活でちょっと閉口したのが、病院食の薄い味付け。

仕方ないとはいえ、どうしても我慢できず、「禁止されていないから」と勝手に言い聞かせ、売店(ローソン)で「のりたま」を買い、ご飯に振りかけました。

今までで一番うまかった「のりたま」でしたが、これは内緒の話かもしれません。