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NHK交響楽団「第1962回定期公演」

昨日、NHK交響楽団「第1962回定期公演(Aプログラム)」があり、NHKホールに足を運びました。

2022-2023年シーズンの幕開けとなる公演ですが、ファビオ・ルイージさんの首席指揮者就任、NHKホール改修後初めての定演ということで、何か特別な感じがしました。

演奏前に、ルイージさんはもちろん、コンサートマスターの篠崎さんにも盛大な拍手が送られたのは、胸の高鳴りを感じた人が多かったからかもしれません。

新シーズン最初の演目は、ヴェルディの『レクイエム』。
ソリストは、ヒブラ・ゲルズマーワ(ソプラノ)、オレシア・ペトロヴァ(メゾ・ソプラノ)、ルネ・バルベラ(テノール)、ヨン・グァンチョル(バス)。合唱は新国立劇場合唱団。

シーズン幕開けの最初の曲が「レクイエム」と知ったときは、ちょっと意外な感じがしました。

ところがルイージさんによれば、この作品は「哀悼についての作品ではなく、私たちの人生の一部である死について前向きな気持ちを持つことができる作品」であり「悲しい作品ではなく、希望と美に満ちた作品」であるとのこと。

「レクイエム」の持つイメージが、すっかり変わったのですが、ソリスト、N響、合唱団が一体となった渾身の演奏は、まさにその言葉どおりのもの。

劇的で力強い音の響きに心は高揚し、静謐な歌声は心に沁み渡り、ステージを見つめながら、身じろぎもせず聞き入っていました。

圧巻の演奏に魅了され、終演後の拍手は鳴り止やまず。繰り返されたカーテンコールもいつまでも心に残りそうです。

ところで、今シーズンから、カーテンコールの様子を写真撮影していいことになりました。なかなか思い切ったものですが、最後にルイージさん、篠崎さん、郷古さん3人の写真が撮れたのは、新しい試みのおかげです。