えむと、メモランダム

読んだ本と出来事あれこれ

パソコンを買い換えました

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6年ほど使い続けたノートパソコンの動作がいよいよ怪しくなってきたので、買い替えました。

初めてパソコンを買ったのが1996年。前年にWindows95が発表され、専門家やマニアだけでなく普通の人がコンピュータを使う時代がいよいよやってきた頃です。
富士通のDESKPOWERを秋葉原で買って、すぐにインターネットを始めたのですが、当時はまだダイアルアップ接続。画像がスムーズに現れなかったことを今でもよく覚えています。
その後、エプソンのノート(Win95)、ソーテックのAFiNA Style(ME)、NECのデスクトップが2台(XP、Vista)、富士通のノート(Win7)と続き、今回も富士通のノート(Win10)。20年ほどの間に7台ですから、3年に1度買っている計算です。OSのバージョンアップがあるので、仕方ないのでしょうが、マイクロソフトとパソコンメーカーに相当貢献している気がします。

パソコンの買い替えで苦労するのは、データの引っ越しと、ソフトやドライバの入れ直しですが、特に今回はWin10への引っ越しということで覚悟して臨みました。

ところが思いがけず、最初の設定でトラブルに見舞われてしまい、メーカーのサポートセンターに助けを求めることになってしまいました。オペレーターにすぐにつながらないのは、よくあることですが、待ち時間30分のアナウンスはさすがにめげてしまいます。それでも、解決しないと前に進めないので辛抱強く待ち続け、ようやくオペレーターと話すことができたのですが、予想していた以上に懇切丁寧にサポートしてくれて、無事に設定が完了。ここまでやってくれるのであれば、30分待つのも仕方ないかと、妙に納得してしまいました。それにしても、オペレーターというのは大変な仕事です。

歳のせいか、今までやってきたことを変えたり、そのための手続きをしたりすることが、億劫に感じることが多くなりました。これからあと何回買い替えるのかわかりませんが、次回は設定サービスを頼んだ方が、気が楽かもしれません。

『日本の暗黒事件』を読みました

日本の暗黒事件 (新潮新書)

2017年53冊目の読了は、『日本の暗黒時代』(森 功/新潮新書 初版2017年6月20日)です。書店で目にして手に取りました。

本書は、週刊新潮の記者でもあった著者が関わった大きな事件について、取材秘話を明かしながら、そのあらましを振り返るものです。著者と世代が近いせいか、紹介されている事件は自分もよく覚えていますが、タイトルが物語っているように、真相が明らかになっていないものが大半です。

取り上げられているのは、「よど号」事件(1970年)、ロッキード事件(1976年)、グリコ・森永事件(1984年)、「山一抗争」(1984年)、三井物産マニラ支店長誘拐事件(1986年)、イトマン事件(1990年)、住友銀行名古屋支店長暗殺事件(1994年)、オウム真理教事件(1995年)、神戸連続児童殺傷事件(1997年)、和歌山毒物カレー事件(1998年)の10の事件。いずれも日本中が驚き、あるいは戦慄を覚えた出来事です。

どの事件もそれで本が1冊できるくらいのものなので、新書の紙幅では概要の紹介にとどまるのは仕方ないところです。それでも本書で初めて知った事実も多く、また事件が起きた当時の様子も思い起されて、とても興味深く読みました。事件の闇は深く、全容の解明は困難だとは思いますが、『住友銀行秘史』(講談社)が出版され話題となったように、思いがけず事情が明らかになることもあるかもしれません。

2000年以降も、世田谷の一家殺害事件、秋葉原の通り魔事件、相模原の障害者施設殺傷事件など、重大事件は次々に起きています。また、未成年者による殺人、いじめやパワハラによる自殺など、社会問題となった事件も多発しています。人間がいる限り、事件や犯罪は避けて通ることはできないのでしょうが、社会の歪みが事件の発生に拍車をかけているような気がしてなりません。

読後感(面白かった)

『新版 20週俳句入門』を読みました

新版 20週俳句入門 (角川俳句ライブラリー)

2017年52冊目の読了は、『新版 20週俳句入門』(藤田湘子/角川学芸出版 初版平成22年4月25日)です。1988年に『20週俳句入門』が立風書房から刊行、2000年に改訂版として『新版 20週俳句入門』が学習研究社から発刊、そして本書に至っていて、実に30年に渡って読まれている俳句入門書です。

この前に読んだ『人生の節目で読んでほしい短歌』(永田和弘)で、「一首一首の歌のなかには、その一瞬一瞬の<時の断面>が輝いているはず」という言葉に心がひかれ、自分も、生きていた瞬間を言葉に残すことができたらと思いました。ただ、短歌はハードルが高そうなので、本書を手にとってみました。

本書は、まったくの初心者でも、「型」を覚えることで、ある程度の俳句を作れるようになることを目指すものです。カルチャー教室の生徒に教えているようなスタイルで進むのですが、内容はとてもわかりやすく、また実践的で、紹介されている「型」を習得すればそれなりに作れそうです。

本来はタイトル通り20週かけて、俳句を作りながら読まなければいけないのでしょうが、どんなものか知りたくて普通に読み通しました。あとは、自分がどこまで本気かということになります。

読後感(評価なし)