えむと、メモランダム

読み散らした本と出来事あれこれ

読書

『国鉄―「日本最大の企業」の栄光と崩壊』を読みました。

読書ノート2022年No.20は、『国鉄―「日本最大の企業」の栄光と崩壊』(著 石井幸孝/中公新書/初版2022年8月25日) 今年は、日本の鉄道が開業してから150年。国鉄が民営化されてから35年。節目の年にあたります。 「JR」はいつのまにか…

『世界は五反田から始まった』を読みました。

読書ノート2022年No.19は、『世界は五反田から始まった』(著 星野博美/ゲンロン叢書/装丁 名久井直子/初版2022年7月10日)。地元の書店(くまざわ書店武蔵小金井北口店)で購入したサイン本を読みました。 五反田という地名で頭に浮かぶの…

『親父の納棺』を読みました。

読書ノート2022年No.18は、『親父の納棺』(著 柳瀬博一/絵 日暮えむ/幻冬舎/初版2022年8月5日) 私の父が亡くなったのは4年前のこと。まだ寝ていた日曜日の早朝、実家の近くに住む妹が泣きながら電話してきたことは忘れられません。 取るも…

『鎌倉幕府抗争史 御家人間抗争の二十七年』を読みました。

読書ノート2022年No.17は、『鎌倉幕府抗争史 御家人間抗争の二十七年』(著 細川重男/光文社新書/初版2022年7月30日) 今年の大河ドラマは『鎌倉殿の13人』。まったく馴染みのない北条義時が主人公とあって、いつものように、「いつのまに…

『砂まみれの名将 野村克也の1140日』を読みました。

読書ノート2022年No.16は、『砂まみれの名将 野村克也の1140日』(著 加藤弘士/新潮社/初版2022年3月15日) ウィキペディアで調べたところ、野村克也氏の著書は、共著を含めると150冊以上ありました。 作家も顔負けですが、他の著者が…

『命のクルーズ』を読みました。

読書ノート2022年No.15は、『命のクルーズ』(著 高梨ゆき子/講談社/初版2022年3月31日/装幀 大久保伸子) 本書は、新型コロナウイルスの集団感染が起きた、大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の救援活動の実態を描いたノンフィク…

『ふんどしニッポン 下着をめぐる魂の風俗史』を読みました。

読書ノート2022年No.14は、『ふんどしニッポン 下着をめぐる魂の風俗史』(著 井上章一/朝日新書/初版2022年5月30日) もう半世紀以上も昔のこと、私が小学生時代を過ごしたのは、新潟の小さな田舎町。 1年生のときの身体測定で、ほとんどの…

『妻はサバイバー』を読みました。

読後ノート2022年No.13は、『妻はサバイバー』(著者 永田豊隆/朝日新聞出版/初版2022年4月30日/装画 椎木彩子) 本書は、精神疾患を抱えた妻を持つ著者が、20年に渡る闘病の日々を包み隠さず綴ったルポルタージュ。 朝日新聞の記者である…

『写真はわからない 撮る・読む・伝える―「体験的」写真論』を読みました。

読後ノート2022年No.12は、『写真はわからない 撮る・読む・伝える―「体験的」写真論』(著者 小林紀晴/光文社新書/初版2022年4月30日) 写真には昔から興味があり、カメラも何台か持っています。ただ残念ながら「趣味」というほどには活躍し…

『物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国』を読みました。

読後ノート2022年No.11は、『物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国』(著者 黒川祐次/中公新書/初版2002年8月25日) ロシアのウクライナ侵攻が始まって2カ月が経ちますが、停戦の見通しは立たず、市民の犠牲は拡大するばかりで心が痛…

『ネットで故人の声を聴け 死にゆく人々の本音』を読みました。

読後ノート2022年No.10は、『ネットで故人の声を聴け 死にゆく人々の本音』(著者 古田雄介/光文社新書/初版2022年3月30日) このブログを始めて5年目になりますが、「自分が死んだらどうなるのか」なんて、考えたこともありません。 本書は…

『東京大空襲の戦後史』を読みました。

読後ノート2022年No.9は、『東京大空襲の戦後史』(著者 栗原俊雄/岩波新書/初版2022年2月18日) 著者は、毎日新聞の新聞記者ですが、日本の戦争責任や戦後賠償に関する著書も数多く執筆しています。 私もこれまで、『遺骨 戦没者三一〇万人の…

『ソ連兵へ差し出された娘たち』を読みました。

読後ノート2022年No.8は、『ソ連兵へ差し出された娘たち』(著者 平井美帆/集英社/初版2022年1月30日/ブックデザイン 鈴木成一デザイン室) 2021年第19回開高健ノンフィクション賞受賞作品です。 本書は、1945年8月、日本の敗戦に…

『ぼくとがんの7年』を読みました。

読後ノート2022年No.7は、『ぼくとがんの7年』(著者 松永正訓/医学書院/初版2021年12月15日/装幀 松田行正+ 杉本聖士) 書評サイト「HONZ」で知って手に取りました。 著者は、小児がんを専門とする小児外科医。「売れない物書き」と…

『物価とは何か』を読みました。

読書ノート2022年No.6は、『物価とは何か』(著者 渡辺 努/講談社選書メチエ/初版2022年1月11日) このところ、食料品など生活に身近な商品の値上げが相次ぎ、ロシアのウクライナ侵攻の影響もあって、さらに拍車がかりそうです。 これで給料も…

『俳句と人間』を読みました。

読書ノート2022年No.5は、『俳句と人間』(著者 長谷川 櫂/岩波新書/初版2022年1月20日) 俳句や短歌に関係する本を手にするたびに、「自分も作ってみたい」と思うのですが、いつもそこで終わってしまい、なかなか先に進みません。 本書は、月…

『幕末社会』を読みました。

読書ノート2022年No.4は、『幕末社会』(著者 須田 努/岩波新書/初版2022年1月20日) 日本史上、幕末の黒船来航から大政奉還まではまれにみる激動の時代。 有名な歴史的事件が目白押しですが、農民や町人といった民衆が表に出ることはありませ…

『生涯弁護人 事件ファイル1』と『生涯弁護人 事件ファイル2』を読みました。

読書ノート2022年No.3は、『生涯弁護人 事件ファイル1』と『生涯弁護人 事件ファイル2』(著者 弘中惇一郎/講談社/初版2021年11月30日/装幀 アルビレオ) 著者の弘中弁護士は、「無罪請負人」とも呼ばれ、数々の世間の注目を集めた裁判で…

『選挙活動、ビラ配りからやってみた。「香川1区」密着日記』を読みました。

読書ノート2022年No2は、『選挙活動、ビラ配りからやってみた。「香川1区」密着日記』(著者 和田靜香/左右社/初版2021年12月27日/装幀 松田行正 杉田聖) 著者の和田さんは、相撲・音楽ライター。昨年上梓した『時給はいつも最低賃金、こ…

『うつりゆく日本語をよむ ことばが壊れる前に』を読みました。

2022年1回目の読書ノートは、『うつりゆく日本語をよむ ことばが壊れる前に』(著 今野真二/岩波新書/初版2021年12月17日)。書店で目にして手に取りました。 仕事柄、契約書の読み書き、ビジネス文書の作成、メールでの相談対応などがルーテ…

2021年の読書

今年読んだ本は全部で66冊。内訳は単行本31冊、新書29冊、文庫2冊、選書4冊で、ブログに感想を書けたのは36冊でした。 昨年に比べ、5冊多く読みましたが、9月以降時間が取れなくなり、感想の投稿数はブログを始めて以来最低。 ブログを書くこと…

『ルポ 死刑 法務省がひた隠す極刑のリアル』を読みました。

2021年36冊目の読書レポートは『ルポ 死刑 法務省がひた隠す極刑のリアル』(著 佐藤大介/幻冬舎新書/初版2021年11月25日)。書店で目にして手に取りました。 今月21日、3人の死刑囚に刑が執行されました。2年ぶりとのことですが、本書…

『古代中国の24時間 秦漢時代の衣食住から性愛まで』を読みました。

2021年35冊目の読書レポートは『古代中国の24時間 秦漢時代の衣食住から性愛まで』(著 柿沼陽平/中公新書/初版2021年11月25日)。書店で目にして手に取りました。 本書は、中国古代史・経済史・貨幣史の専門家で、早稲田大学文学学術院教…

『少女たちの戦争』を読みました。

2021年34冊目の読書レポートは『少女たちの戦争』(編 中央公論新社/初版2021年11月10日)。書店で目にして手に取りました。 もうすぐ、太平洋戦争が始まった12月8日です。今年は開戦から80年の節目の年ですが、今の時代、ピンと来ない…

『常識のない喫茶店』を読みました。

2021年33冊目の読書レポートは『常識のない喫茶店』(著 僕のマリ/柏書房/装丁木庭貴信+岩本萌/初版2021年9月25日)。 話題の本ということで手に取りました。ユニークなペンネームが印象的ですが、表紙の装画も目を引きます。 本書は、著者…

『暁の宇品 陸軍船舶司令官のヒロシマ』を読みました。

2021年32冊目の読書レポートは『暁の宇品 陸軍船舶司令官のヒロシマ』(著 堀川惠子/講談社/装幀 岡 孝治/初版2021年7月5日)。 堀川さんの作品を手にしたのは、4年前に読んだ『戦禍に生きた演劇人たち 演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇』…

『ごみ収集とまちづくり 清掃の現場から考える地方自治』を読みました。

2021年31冊目の読書レポートは『ごみ収集とまちづくり 清掃の現場から考える地方自治』(著 藤井誠一郎/朝日選書/初版2021年8月25日)。書店で目にして手にとりました。 著者は大学の准教授で、地方自治の専門家ですが、3年前に、著者の前著…

『すばらしい人体 あなたの体をめぐる知的冒険』を読みました。

2021年30冊目の読書レポートは『すばらしい人体 あなたの体をめぐる知的冒険』(著 山本健人/ダイヤモンド社/ブックデザイン 鈴木千佳子/初版2021年8月31日)。 山本先生の本は、一昨年読んだ『医者が教える正しい病院のかかり方』(幻冬舎…

『法医学者の使命 「人の死を生かす」ために』を読みました。

2021年29冊目の読書レポートは『法医学者の使命 「人の死を生かす」ために』(著 𠮷田謙一/岩波新書/初版2021年8月20日)。書店で目にして、手に取りました。 本書は、法医学者で東京大学名誉教授、さらに大阪府監査医務監も務める著者が、実…

『ニュースの未来』を読みました。

2021年28冊目の読書レポートは『ニュースの未来』(著 石戸 諭/光文社新書/初版2021年8月30日)。遅ればせながら、手に取りました。 スマホを開けば、いつでも、どこでも無料でニュースが読めるようになり、電車で新聞を読む人は今や“絶滅危…