えむと、メモランダム

読み散らした本と出来事あれこれ

『ひとりメシの極意』を読みました

ひとりメシの極意 (朝日新書)

2018年78冊目の読了は、『ひとりメシの極意』(著 東海林さだお/朝日新書 初版2018年10月30日)です。書店で目にして手に取りました。

本書は、『週刊朝日』で人気の東海林先生の連載コラム『あれも食いたい これも食いたい』から、“ひとり”をテーマしたエッセイ48作品を選び、太田和彦さんとの対談とともに収録したもの。エッセイは「冒険編」、「孤独編」、「探究編」、「煩悶編」、「郷愁編」、「快楽編」の6章に分けて紹介されています。

肉まんの具とカレーパンの具を入れ替えて「中華カレーマン」を作る。「かけうどん」と「かけ蕎麦」を同時に注文してうどんと蕎麦を混ぜて食べる。定食屋、居酒屋、ラーメン店で食べ物と人物を堪能する。オムライスの食べ方を考える。「峠の釜めし」を大皿に移し替えて食べる。かつ丼とグリンピースの関係を考える。カツカレーの正しい食べ方を伝授する。雑誌のグラビアで見た「豆腐丸ごと一丁丼」を作ってみる。

どの話も、東海林先生の「食」に対する好奇心、探究心、こだわり、愛情がユーモアたっぷりに、そしてペーソスも交えながら綴られていて、笑ったり、驚いたり、感心したりの連続。最初から最後まで面白く読みました。

印象に残ったのは、「郷愁編」にある“ちらし寿司”と“さつまいも弁当”の話。小さい頃、母親が作ってくれた“ちらし寿司”のこと(定番の錦糸卵、かんぴょう、でんぶ、しいたけなどの横に、マグロのヅケがのっているのが我が家の特徴でした)や、さすがに弁当にしたことはありませんが、学校から帰ると、おやつの代わりにふかしたさつまいもが用意したあったことが、懐かしく思い出されてきました。

それにしても、東海林先生が“食”とともに至福の時を過ごしているのは、羨ましい限りです。先生のようにはいきませんが、せっかくなので、紹介されている食べ物、食べ方をいくつか試してみて、愉しい気分を味わってみようと思っています。

読後感(面白かった)