えむと、メモランダム

読み散らした本と出来事あれこれ

「NHK交響楽団定期公演 第1915回」

f:id:emuto:20190610220024j:plain

昨日午後、「NHK交響楽団定期公演 第1915回(5月Aプログラム)」があり、NHKホールに足を運びました。

指揮はパーヴォ・ヤルヴィ。プログラムの前半は、ドイツのバリトン歌手マティアス・ゲルネを迎えて、マーラーの『こどもの不思議な角笛』から、「ラインの伝説」、「トランペットが美しく鳴り響く所」、「浮世の生活」、「原光」、「魚に説教するパドヴァの聖アントニオ」、「死んだ鼓手」、「少年鼓手」の7曲。

私にとっては、なじみのある作品とは言えませんが、演奏が始まってすぐに、ゲルネの情感豊かで、それでいて繊細な歌声に魅了され、聴き入ってしまいました。特に、「原光」、「死んだ鼓手」、「少年鼓手」は心に残り、余韻が残ったままです。

『こどもの不思議な角笛』はドイツのマザーグースとも呼ばれているそうで、歌詞の持つ意味を理解できれば、作品の魅力をもっと深く感じられるかもしれません。

プログラムの後半は、ニルセンの『交響曲第2番「4つの気質」』。今まで一度も聴いたことのない作品で、楽しみにしていました。

ニルセンはデンマークの作曲家。この作品が作られたのは、ニルセンが居酒屋で、「胆汁質」「粘液質」、「憂欝質」、「多血質」の4つの気質を持った男を描いた絵を見たことが、きっかけとのこと。

「胆汁質」の短気で激しやすい性格、「粘液質」の冷静で感情の起伏が見られない性格、「憂欝質」の内気で生真面目、心配性な性格、そして「多血質」の快活で社交的、気分が変わりやすい性格。それぞれの気質をモチーフとして、4つの楽章で構成されています。

動と静が織りなす曲調は初めて聴いてもなじみやすく、4つの気質が浮かびあがってくるよう。N響のキレのいい演奏があってこそですが、惹かれるものがありました。

好きな一曲になりそうです。