えむと、メモランダム

読み散らした本と出来事あれこれ

『老人の取扱説明書』を読みました

老人の取扱説明書 (SB新書)

今年93冊目の読了は、『老人の取扱説明書』(平松類/SB新書 初版2017年9月15日)です。帯に書かれていた「老いた親との上手な付き合い方」という言葉が目にとまり、思わず買い求めました。

本書は医師である著者が、老人特有の困った行動の原因を明らかにし、その解決策を紹介したものです。著者は眼科医ですが、これまで10万人以上の高齢者と向き合い、また国内外の論文・データ・文献を研究してきたそうで、眼以外のことについてもわかりやすく説明されています。

本書では、「都合の悪いことは聞こえないふりをする」、「突然、うるさいと怒鳴る」、「同じ話を何度もする」など16の行動・現象がとりあげられていますが、著者はそのほとんどは認知症や性格的なものではなく、老化による体の変化が原因だとしています。つまり、誰もが「困った老人」になる可能性があるということです。本書のコラムで、「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「筋力」「記憶力」が何歳くらいから衰えるのか書かれているのですが、自分の体もすでに変化が始まっているという、苦い現実が突きつけられてしまいました。

自分には80代半ばの父母、90歳を超えた義母が健在です。幸い本書に書かれているような「困った行動」を取ることはないのですが、この先はわかりません。また自分も老人への道を歩んでいるわけで、本書の内容は「転ばぬ先のつえ」として大変参考になりました。

読後感(参考になった)