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小椋佳トリビュート・コンサート2017に行ってきました

『小椋佳トリビュート・コンサート2017』に行ってきました。主な出演者は、小椋佳のほか、出演順に、中村雅俊、堀内孝雄、五木ひろし、研ナオコ、梅沢富美男の豪華メンバー。小椋佳のファンであれば、誰が何を歌うのかすぐに思い浮かぶはずです。

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会場のNHKホールにはちょっと早めに着いてしまったのですが、夕方6時の開演にもかかわらず、入口にはたくさんの人がいてびっくりしました。観客は、私と同世代か少し上の世代の方が大半。若い人はほとんどいません。小椋佳のコンサートですから、初めからわかっていたこととはいえ、自分もそこにすっかり溶け込んでしまっていて、ちょっと複雑な心境になりました。

コンサートは、小椋佳が作った曲を、ゲスト歌手が2、3曲ずつ歌うというスタイルで進みます。選曲は予想通り。歌われなければ観客が納得しない曲ばかりです。

中村雅俊 「俺たちの旅」「盆帰り」「ただお前がいい」
-「俺たちの旅」と「ただお前がいい」は好きな曲です。曲を聴くと学生時代のいろいろな場面が頭をよぎり、なぜかいつも少し感傷的になってしまいます。「盆帰り」は改めていい曲だと感じました。
堀内孝雄 「愛しき日々」「惜春会」
-少し抑えた感じがしましたが、それがいい味を出していました。「惜春会」という曲は今回初めて知りました。今日の観客の世代には心にしみる曲です。
五木ひろし 「山河」
-自分が歳をとったせいだと思いますが、この詩にはグッときます。歌は抜群にうまく、聞き惚れてしまいました。今回初めて知ったのですが、もともとは黄河をイメージしたものだそうです。
研ナオコ 「泣かせて」「シクラメンのかほり」
-歌は決してうまいとは思いませんが、独特の世界が広がります。骨折で全治3カ月と診断されましたが、必死にリハビリをして、このコンサートに間に合わせたそうです。
梅沢富美雄 「夢芝居」「少しは私に愛を下さい」
-歌はもちろんうまいのですが、話しも面白く笑いが絶えませんでした。観客の心のつかみ方をよく知っています。「夢芝居」をNHKホールで歌うのはこの歌で初出場を果たした1983年の紅白歌合戦以来だそうです。
小椋佳「しおさいの詩」「白い一日」「愛燦燦」
-初めて生の歌声を聴きました。もうそれだけで十分です。「さらば青春」を出演者と観客が一緒になって歌いましたが、みなさん自然に口ずさんでいました。

小椋佳の曲を初めて聞いたのは、高校1年生のときです。当時はまだ知る人ぞ知るといった感じだったと思いますが、印象的な曲に新鮮な感覚を覚えたことを記憶しています。それから44年が過ぎましたが、いくつもの曲が心のなかにあり、忘れ得ぬものになっています。

アンコールで「顧みれば」が歌われ、コンサートが終わったのが夜の9時半過ぎ。思いがけず遅くなってしまいましたが、満足度200%で家路につきました。