昨夜、「ベルリン・バロック・ゾリステンwith 樫本大進&ジョナサン・ケリー ~ライナー・クスマウル・メモリアル・ツアー2019」があり、会場のすみだトリフォニーホールに足を運びました。樫本大進さんの人気ぶりは相変わらずです。
プログラムの前半は、J.S.バッハの作品ばかりで『フルート、オーボエ・ダモーレとヴァイオリンのための三重奏曲ニ長調BWV1064[H.ヴィンシャーマン版]』、『ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調BWV1050』、そして『ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲ニ短調BWV1060』の3曲。
後半は、ヴィヴァルディの『ヴァイオリン協奏曲集「四季」』。お目当ての樫本さんは、前半の3曲目と「四季」でヴァイオリンのソロを務めました。
昨日は、弦、オーボエ―、フルート、チェンバロ、どれも素晴らしかったのですが、やはり何と言っても樫本さん。
樫本さんの演奏が始まってすぐに感じたのは「音が立っている」ということ。ステージの空気も一変し、存在感はまったく違います。
特に印象に残ったのは、「四季」のなかの「夏」と「冬」。樫本さんの情感にあふれ、華麗でかつ繊細な演奏はさすがで、すっかり心を奪われてしまいました。ファンが多いのもよくわかります。
室内楽は、大編成のオーケストラにはない魅力があります。楽器の微妙な音色がよくわかる。メンバーの息づかいが伝わってくる。会話するように演奏する姿を楽しめる。このコンサートでも、十分堪能することができました。
次は今年の秋に、樫本さんのヴァイオリンを聴く予定。今から楽しみです。