えむと、メモランダム

読み散らした本と出来事あれこれ

『病から詩がうまれる』を読みました

病から詩がうまれる 看取り医がみた幸せと悲哀 (朝日選書)

今年4冊目の読了は、『病から詩がうまれる』(大井 玄/朝日選書 初版2014年4月25日)です。
この前に読んだ岸本葉子さんの『二人の親を見送って」に書名があったので、手にとってみました。著者の大井氏は、終末期医療にかかわている臨床医ですが、本書のような一般的な本も多数執筆しています。

本書は、大井氏が、医療現場、家族、友人・知人達を通して、人生における「老」「病」「死」について考えたエッセイ32編を収録しています。それぞれのエッセイには、著名人や市井の人たちの詩歌が引用されているのですが、それが大井氏の思いと深く結びつき、読む人の心を強くひきつけます。

「病」「老」「死」は、苦しく、つらく、怖いものです。でも、本書を読むと、それらは生きていくうえで、ごく自然のことなんだということに気づかされ、そして、普通に生きていくことが、いかに尊いものか改めて思い知ります。

この歳になると、どうしても本書のようなテーマに関心がいきますが、世代に関係なく多くの人に読んでほしいと思いました。

読後感(とてもよかった)