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『「超」実用的文章レトリック入門』を読みました

「超」実用的 文章レトリック入門 (朝日新書)

今年42冊目の読了は、『「超」実用的文章レトリック入門』(加藤明/朝日新聞出版 初版2017年4月30日)です。興味があって、本書の前に読んだ『「言葉にできる」は武器になる。』(梅田悟史/日本経済新聞出版社)と、一緒に買いました。

本書は、朝日新聞の論説委員だった著者が、作家、ジャーナリスト、学者、芸能人など様々な人たちが書いた文章を題材に、文章レトリックを解説し、魅力的な文章を書くコツを教えてくれるものです。『「言葉にできる」は武器になる。』は言葉にする前のこと、本書は言葉にした後のこと、といったところでしょうか。

本書では、「列挙法」「三例法」「倒置法」「追加法」「挿入法」「擬人法」「対照法」「奇先法」「問いかけ法」「共感覚法」「婉曲法」「誇張法」「漸降法」「漸増法」「擬物法」「直喩」「暗喩」「換喩」「提喩」「声喩」「情報待機法」「破調法」「反復法」「省略法」「黙説法」「現写法」「逆言法」「緩叙法」「修辞疑問法」「添義法」といった、実に30種類のレトリックが紹介されています。初めて知った名称も多く、文字で書くと学問的な感じがしますが、ふだん文章を書くときに無意識で使っているものだったりします。

レトリックそれぞれについて、お手本の例文と解説を読むと、「なるほど、そういうことか」と頭では理解できます。しかし、いくら知識があっても、畳の上の水練と同じで、すぐに使いこなせるようにはなりません。レトリックを意識しながら数多く文章を書くなかで、体得していくしかないのでしょう。
レトリックだけで、下手な文章がたちまち名文に変わるわけではありませんが、せめて印象に残る文章が書けるようになりたいと思います。

読後感(まずまず)