えむと、メモランダム

読んだ本と出来事あれこれ

読書-学芸・ノンフィクション

『江副浩正』を読みました

2018年32冊目の読了は、『江副浩正』(馬場マコト・土屋洋/日経BP社 初版2017年12月25日)。書店で目にして手に取りました。 本書を開いて、「リクルート事件」が起きてから30年になることを知りました。政治家を巻き込んだ贈収賄事件と…

『ルポ 中国「潜入バイト」日記』を読みました

2018年29冊目の読了は、『ルポ 中国「潜入バイト」日記』(西谷 格/小学館新書 初版2018年4月3日)。書店で目にして手にとりました。 中国人観光客が増加し、観光地だけでなく街中でも中国人の姿を見かけるのは、日常的な光景になりました。し…

『拝啓、本が売れません』を読みました

2018年27冊目の読了は、『拝啓、本が売れません』(額賀澪/KKベストセラーズ 初版2018年3月30日)。新聞広告で本書を知ったのですが、出版業界にいる者としては気になるタイトルで、早速買い求めました。 著者の額賀さんは1990年生まれ…

『アウシュヴィッツの歯科医』を読みました

2018年25冊目の読了は、『アウシュヴィッツの歯科医』(ベンジャミン・ジェイコブス 著 上田祥士 監訳 向井和美 訳/紀伊國屋書店 初版2018年2月15日)。書店で目にして、手に取りました。 著者のベンジャミン・ジェイコブス氏は、1919年ポ…

『全電源喪失の記憶 証言・福島第1原発 日本の命運を賭けた5日間』を読みました

2018年23冊目の読了は、『全電源喪失の記憶 証言・福島第1原発 日本の命運を賭けた5日間』(共同通信社原発事故取材班 高橋英樹/新潮文庫 初版平成30年3月1日)。書店で目にして、手に取りました。 本書は、2015年祥伝社から出版された『全…

『貴の乱 日馬富士暴行事件の真相と日本相撲協会の「権力闘争」』を読みました

2018年20冊目の読了は、『貴の乱 日馬富士暴行事件の真相と日本相撲協会の「権力闘争」』(鵜飼克郎・岡田晃房・別冊宝島特別取材班/宝島社 初版2018年3月8日)。書店で目にして、手に取りました。 昨年秋に起きた元横綱日馬富士の暴行事件から…

『無戸籍の日本人』を読みました

2018年18冊目の読了は、『無戸籍の日本人』(井戸まさえ/集英社文庫 初版2018年1月25日)。書店で目にして、手に取りました。2016年1月に刊行された同名の単行本の文庫版です。 本書は、元衆議院議員でジャーナリストである井戸まさえさ…

『昭和バラエティ番組の時代』を読みました

2018年17冊目の読了は、『昭和バラエティ番組の時代』(田村隆/河出書房新社 初版2018年2月5日)。書店で目にして、手に取りました。 本書は、放送作家として、『シャボン玉ホリデー』、『11PM』、『巨泉×前武ゲバゲバ90分!』『8時だよ…

『津波の霊たち 3・11死と生の物語』を読みました

2018年15冊目の読了は『津波の霊たち 3・11死と生の物語』(リチャード・ロイド・パリ―、[訳]濱野大道/早川書房 初版2018年1月25日)書評サイト『HONZ』で本書のことを知り、手に取りました。 著者のロイド・パリ―氏は、20年以上東…

『観察の練習』を読みました

2018年12冊目の読了は、『観察の練習』(菅俊一/NUMABOOKS 初版2017年12月1日)。書店で目にして買い求めました。内容に関心を奪われていたため、うかつにも、読み始めてから菅さんが『ヘンテコノミクス』(マガジンハウス)の原作者…

『シベリア抑留 最後の帰還者 家族をつないだ52通のハガキ』を読みました

2018年11冊目の読了は、『シベリア抑留 最後の帰還者 家族をつないだ52通のハガキ』(栗原俊雄/角川新書 初版2018年1月10日)。新聞書評で知って買い求めました。シベリア抑留については、今から30年近く前に、辺見じゅんさんの『収容所か…

『行動経済まんが ヘンテコノミクス』を読みました

2018年9冊目の読了は、『行動経済まんが ヘンテコノミクス』(原作:佐藤雅彦 菅 俊一 画:高橋秀明/マガジンハウス 初版2017年11月16日)。書店で目にして、手に取りました。 行動経済学の面白さは、人間の非合理的な経済行動を心理学の視点…

『死すべき定め 死にゆく人に何ができるか』を読みました

2018年最初の読了は、『死すべき定め 死にゆく人に何ができるか』([著]アトゥール・ガワンデ [訳]原井宏明/みすず書房 初版2016年6月24日)。買ってそのままになっていたので、この休みに読むことを楽しみにしていました。 本書は、ハーバ…

『息子が人を殺しました 加害者家族の真実』を読みました

2017年102冊目の読了は、『息子が人を殺しました 加害者家族の真実』(阿部恭子/幻冬舎新書 初版2017年11月30日)です。「人権問題」は仕事に少し関係しているため、気になって手に取りました。 著者は、日本で初めて犯罪加害者家族の支援活…

『本の本 夢眠書店、はじめます』を読みました

2017年101冊目の読了は、『本の本 夢眠書店、はじめます』(夢眠ねむ/新潮社 初版2017年11月30日)です。タイトルにひかれて手に取ったのですが、アイドルとはまったく縁がないので、著者の夢眠ねむさんのことも、夢眠ねむさんがメンバーに…

『スリップの技法』を読みました

2017年98冊目の読了は、『スリップの技法』(久禮亮太/苦楽堂 初版2017年10月31日)です。新聞の書評欄で知り、手に取りました。 本書は、書店チェーンの店員として18年間働き、現在“はフリーランス書店員”として書店カフェ「神楽坂モノガ…

『校閲記者の目 あらゆるミスを見逃さないプロの技術』を読みました

2017年95冊目の読了は、『校閲記者の目 あらゆるミスを見逃さないプロの技術』(毎日新聞校閲グループ/毎日新聞出版 初版2017年9月5日)です。広告で本書のことを知り、買い求めました。 本書は、毎日新聞の校閲記者が普段どのように新聞記事の…

『食いつめものブルース 3億人の中国農民工』を読みました

2017年94冊目の読了は、『食いつめものブルース 3億人の中国農民工』(山田泰司/日経BP社 初版2017年11月13日)です。書店で目にして手に取りました。 本書は、ノンフィクションライターで上海に住む著者が、中国で出会った「農民工」と呼…

『東芝の悲劇』を読みました

2017年90冊目の読了は、『東芝の悲劇』(大鹿靖明/幻冬舎 初版2017年9月20日)です。新聞広告で目にして、買い求めました。 東芝の経営危機が言われるようになってから、数多くの「東芝本」が出版されています。本書は、朝日新聞の記者で20…

『こわいもの知らずの病理学講義』を読みました

2017年85冊目の読了は、『こわいもの知らずの病理学講義』(仲野徹/晶文社 初版2017年9月25日)です。書評サイト「HONZ」のレビューで知って手に取りました。 本書は、大阪大学医学部の教授で「HONZ」のレビューアーでもある著者が、…

『パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学』を読みました

2017年84冊目の読了は、『パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学』(池谷裕二/クレヨンハウス 初版2017年8月18日)です。池谷さんの著書は、これまで『脳には妙なクセがある』(扶桑新書)と『ココロの盲点』(朝日出版社)を読みましたが、い…

『統計は暴走する』を読みました

2017年82冊目の読了は、『統計は暴走する』(佐々木彈/中公新書ラクレ 初版2017年9月10日)です。書店で目にして手に取りました。 本書は、東京大学社会科学研究所教授の著者が、現代を生きる者にとっては「読み書き」「四則計算」に劣らず必…

『くらべる東西』と『くらべる値段』を読みました

2017年75冊目の読了は『くらべる東西』、76冊目は『くらべる値段』です。(おかべたかし・文 山出高士・写真/東京書籍 初版[東西] 2016年6月13日[値段]2017年8月18日)書店で『くらべる値段』が目にはいり、先に出た『くらべる東…

『戦禍に生きた演劇人たち 演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇』を読みました

2017年72冊目の読了は、『戦禍に生きた演劇人たち 演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇』(堀川惠子/講談社 初版2017年7月6日)です。新聞広告で本書のことを知り、手にとりました。堀川さんの著書を読んだのは『教誨師』(講談社)以来です。 本…

『失われたドーナツの穴を求めて』を読みました

2017年60冊目の読了は、『失われたドーナツの穴を求めて』(芝垣亮介・奥田太郎/さいはて社 初版2017年7月4日)です。荻窪の書店「Title」さんのイベント案内で本書のことを知り、面白そうなので手に取りました。同店で行われる刊行記念の…

『逆説の法則』を読みました

2017年58冊目の読了は、『逆説の法則』(西成活裕/新潮選書 初版2017年5月25日)です。書店で目にして手に取りました。 著者は「渋滞学」で評判になった物理学者です。本書では、「大企業の経営不振」「格差社会の進行」「社会保証制度の崩壊…

『新版 動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』を読みました

2017年57冊目の読了は、『新版 動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』(福岡伸一/小学館新書 初版2017年6月5日)です。書店で目にして手に取りました。本書は、2009年に刊行された『動的平衡』を加筆して、新書化したものです。 本書は、脳…

『小倉昌男 祈りと経営 ヤマト「宅急便の父」が闘っていたもの』を読みました

2017年56冊目の読了は、『小倉昌男 祈りと経営 ヤマト「宅急便の父」が闘っていたもの』(森 健/小学館 初版2016年1月30日)です。5月に読んだ『「考える人」は本を読む』(河野通和)で紹介されていて、ぜひ読んでみたいと思い手に取りまし…

『日本の暗黒事件』を読みました

2017年53冊目の読了は、『日本の暗黒時代』(森 功/新潮新書 初版2017年6月20日)です。書店で目にして手に取りました。 本書は、週刊新潮の記者でもあった著者が関わった大きな事件について、取材秘話を明かしながら、そのあらましを振り返る…

『「本をつくる」という仕事』を読みました

2017年38冊目の読了は、『「本をつくる」という仕事』(稲泉連/筑摩書房 初版2017年1月25日)です。書店でたまたま見かけて手に取りました。 本書は、筑摩書房のPR誌「ちくま」の連載をもとにしたもので、著者の取材を通し、活字書体の開発…