えむと、メモランダム

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『失われたドーナツの穴を求めて』のトークイベントに行ってきました

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『失われたドーナツの穴を求めて』の刊行記念トークイベントが荻窪の書店「Title」さんであり、行ってきました。

当日(8月1日)は、本書の編者である南山大学の芝垣亮介先生と奥田太郎先生、そして本書にも登場するドーナツ店「ハグジードーナツ」の店主松川寛紀さんが来られました。テーマがドーナツだからでしょうか、会場は女性がほとんどで、私と同じ男性は数えるほど。ちょっと予想外でした。

イベントは、まず芝垣先生と奥田先生が本書のあらましを話され、続いて松川さんを交えたドーナツ談義があり、そして参加者も一緒になって本書の核心である「穴」について考える、といった形で進みました。

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芝垣先生と奥田先生は、本当に大学の先生なのかなと思うほどフレンドリーで、話もテンポがあって面白く、まるで掛け合い漫才を聞いているようでした。また松川さんは、本の写真から想像していたイメージとは違って控えめな方で、やはり見ると聞くとは大違いです。

本にあいている穴が手作業によるものであること(聞いてびっくりしました)や、カバーに隠された秘密、また芝垣先生と松川さんの出会いなど、ここに来なければ知らなかった話がたくさん聞けたのはもちろん良かったのですが、穴の大きさでドーナツの味が違うのか4種類のドーナツを食べ比べて試してみたり、参加者も松川さんのお店のドーナツを食べたり(私は一番ベーシックなドーナッツをいただきました。とても美味しかった。)、金魚を使って「穴」について考えてみたりと、とにかく楽しい内容で会場は盛り上がり、あっという間に終了時間の21時になってしまいました。

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たまたま手にした1冊の本が、普通なら会うことのない人との出会いを作り、めったない経験をさせてくれました。ドーナツの穴はこの夏の心に残る思い出です。

せっかくなので、本にサインをしてもらい、帰宅の途につきました。

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