えむと、メモランダム

読んだ本と出来事あれこれ

読書

『戦国大名の戦さ事情』を読みました。

2021年6冊目の読書レポートは『戦国大名の戦さ事情』(著 渡邊大門/柏書房/装丁 藤塚尚子/初版2021年1月10日)。書店で目にして手に取りました。 NHKの大河ドラマ『麒麟がくる』が、先週とうとう終わってしまいました。 明智光秀役の長谷…

『出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記』を読みました。

2021年5冊目の読書レポートは『出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記』(著 宮崎伸治/三五館シンシャ//初版2020年12月1日)。 今の仕事の関係で、「出版界の暗部に斬りこむ天国と地獄のドキュメント」という帯コピーが気になり、手に取り…

『東京の編集者 山高登さんに話を聞く』を読みました。

2021年4冊目の読書レポートは『東京の編集者 山高登さんに話を聞く』(著 山高登/夏葉社/装丁 櫻井久 中川あゆみ/初版2017年4月25日)。 地元、くまざわ書店武蔵小金井北口店の“夏葉社フェア”で買い求めました。ちなみに、大型書店とまではい…

『定年後の作法』を読みました。

2021年3冊目の読書レポートは『定年後の作法』(著 林 望/ちくま新書/初版2020年12月10日)。 私はすでに“定年後”の身ですが、今も個人事業主として古巣の仕事を請け負っているせいか、その感覚はほとんどありません。 ただし、それなりの歳…

『JR上野駅公園口』を読みました。そして上野公園を訪れました。

2021年2冊目の読書レポートは『JR上野駅公園口』(著 柳美里/河出書房新社/装幀 鈴木成一デザイン室/初版2014年3月30日)。 本書が、アメリカで最も権威のある文学賞「全米図書賞(翻訳文学部門)」を受賞したということで、遅ればせながら手…

『明治維新の意味』を読みました。

2021年1冊目の読書レポートは『明治維新の意味』(著 北岡伸一/新潮選書/初版2020年9月20日)。 昨年、新聞書評で取り上げられているのを見て手にしたものの、しばらく積読状態。この正月休みの間で、ようやく読むことができました。 本書は、…

2020年の読書

今年読んだ本は全部で61冊(単行本28冊、新書28冊、文庫2冊、選書2冊、コミック1冊)。そのうち感想を書いたのは43冊。 去年は86冊を読み(単行本35冊、新書39冊、文庫6冊、選書4冊、コミック2冊)、63冊の感想を書いたので、随分減っ…

『非国民な女たち』を読みました。

2020年43冊目の読書レポートは『非国民な女たち』(著 飯田未希/中公選書/初版2020年11月10日)。書店で目にして手に取りました。 「贅沢は敵だ」と「欲しがりません勝つまでは」は戦時中の戦争標語として、よく知られています。 そして「パ…

『音楽の肖像』を読みました。

2020年42冊目の読書レポートは『音楽の肖像』(著 堀内誠一 谷川俊太郎/小学館/装丁 中嶋香織/初版2020年11月4日)。書店で目にして手に取りました。 クラシック音楽の鑑賞は、私の数少ない趣味のひとつ。ただし、作曲家の名前や代表的な曲…

『教養としての「中国史」の読み方』を読みました。

2020年41冊目の読書レポートは『教養としての「中国史」の読み方』(著 岡本隆司/PHPエディターズ・グループ/装幀 西垂水敦/初版2020年10月1日) 書評サイト『HONZ』で、立命館アジア太平洋大学(APU)学長の出口治明さんのレビュ…

『統計で考える働き方の未来 高齢者が働き続ける国へ』を読みました。

2020年40冊目の読書レポートは『統計で考える働き方の未来 高齢者が働き続ける国へ』(著 坂本貴志/ちくま新書/初版2020年10月10日)。書店で目にして手に取りました。 私事ですが、昨年末に長年勤めた会社を退職し、今年の1月に独立開業し…

『パワハラ問題 アウトの基準から対策まで』を読みました。

2020年39冊目の読書レポートは『パワハラ問題 アウトの基準から対策まで』(著 井口 博/新潮新書/初版2020年10月20日)。書店で目にして手に取りました。 会社員時代、法務部門を担当していたときは、人権研修の講師も仰せつかっていました…

『ウンコはどこから来て、どこへ行くのか 人糞地理学ことはじめ』を読みました。

2020年38冊目の読書レポートは『ウンコはどこから来て、どこへ行くのか 人糞地理学ことはじめ』(著 湯澤 規子/ちくま新書/初版2020年10月10日)。書店で目にして手に取りました。 数年前に、小学生向けの『うんこ漢字ドリル』が大ヒットし…

『アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治』を読みました

2020年37冊目の読書レポートは『アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治』(著 吉田 徹/講談社現代新書/初版2020年9月20日)。書店で目にして手に取りました。 来月3日はアメリカの大統領選挙。トランプ大統領の過激な発言はもちろん、激しい…

『日ソ戦争1945年8月 棄てられた兵士と居留民』を読みました

2020年36冊目の読書レポートは『日ソ戦争1945年8月 棄てられた兵士と居留民』(著 富田武/みすず書房/装丁 安藤剛史/初版2020年7月17日)。書店で目にして手に取りました。 日本とソ連の戦争というと、映画の『戦争と人間 第3部』を思…

『民衆暴力 一揆・暴動・虐殺の日本近代』を読みました

2020年35冊目の読書レポートは『民衆暴力 一揆・暴動・虐殺の日本近代』(著 藤野裕子/中公新書/初版2020年8月25日)。書店で目にして手に取りました。 本書は、東京女子大学現代教養学部准教授で歴史学者の著者が、近代日本で起きた民衆暴力…

『自民党 価値とリスクのマトリクス』を読みました

(装丁 矢萩多聞) 2020年34冊目の読書レポートは『自民党 価値とリスクのマトリクス』(著 中島岳志/スタンド・ブックス/初版2019年6月21日)。 安倍政権の突然の終焉は晴天の霹靂。総裁選の様子が伝えられ、先行きが気になっていたところで…

『にほん的 それは、ジミでハデなこと』を読みました。

(ブックデザイン 松田行正) 2020年33冊目の読書レポートは『にほん的 それは、ジミでハデなこと』(著 松田行正/河出書房新社/初版2020年5月20日)。 先月読んだ『〈美しい本〉の文化史 装幀百十年の系譜』(著 臼田捷治)で、著者の名前を…

『性格とは何か より良く生きるための心理学』を読みました

2020年32冊目の読書レポートは『性格とは何か より良く生きるための心理学』(著 小塩真司/中公新書/初版2020年8月25日)。書店で目にして、手に取りました。 「性格」という言葉は、普段何気なく使っていますが、専門的な意味を考えたことは…

『自衛隊は市街戦を戦えるか』を読みました。

2020年31冊目の読書レポートは『自衛隊は市街戦を戦えるか』(著 二見 龍/新潮新書/初版2020年8月20日)。 書店で思いがけないタイトルが目にとまり、手に取りました。 平成の時代になってから、国民の自衛隊に対する視線は随分変わってきた…

『<美しい本>の文化誌 装幀百十年の系譜』を読みました

2020年30冊目の読書レポートは『<美しい本>の文化誌 装幀百十年の系譜』(著 臼田捷治/ブックデザイン 佐藤篤司/発行 Book&Design/初版2020年4月25日)。 新聞の書評欄で知って買い求めたものの、2カ月近く積読状態。けれど読み終えるのに…

『やまゆり園事件』を読みました。

2020年29冊目の読書レポートは『やまゆり園事件』(著 神奈川新聞取材班/幻冬舎/初版2020年7月20日)。 神奈川県相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で起きた残忍な殺傷事件の衝撃は、今でも消えることはありません。 今年3月、犯…

『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』を読みました

2020年28冊目の読書レポートは『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』(著 庭田杏珠 渡邉英徳/光文社新書/初版2020年7月30日)。書店で目にして手に取りました。 8月6日は広島の、今日9日は長崎の「原爆の日」。そして15日は…

『コロナ危機の社会学 感染したのはウイルスか、不安か』を読みました

2020年27冊目の読書レポートは『コロナ危機の社会学 感染したのはウイルスか、不安か』(著 西田亮介/朝日新聞出版/初版2020年7月30日)。書店で目にして手に取りました。 このところ、コロナウィルスの国内感染者は増加するばかり。今日(8…

『靖国神社の緑の隊長』を読みました。

2020年26冊目の読書レポートは『靖国神社の緑の隊長』(著 半藤一利/幻冬舎/初版2020年7月10日)。書店で目にして手に取りました。 今年は、終戦から75年目。戦争の時代を生きた人は少なくなるばかりで、戦争の惨禍を語り継ぐことの大切さ…

『証言 治安維持法 「検挙者10万人の記録」が明かす真実』を読みました

2020年25冊目の読書レポートは『証言 治安維持法 「検挙者10万人の記録」が明かす真実』(著 NHK「ETV特集」取材班 監修 荻野富士夫/NHK出版新書/初版2019年11月10日)。 香港で「香港国家安全維持法」が施行され、“香港独立”と…

『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』を読みました

2020年24冊目の読書レポートは『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』(編 左右社編集部/左右社/初版2020年6月30日)。発刊をSNSで知り、買い求めました。 突如出現した新型コロナウイルスにより、生活は激変しました。 5月25日に全国で…

『はずれ者が進化をつくる  生き物をめぐる個性の秘密』を読みました

2020年23冊目の読書レポートは『はずれ者が進化をつくる 生き物をめぐる個性の秘密』(著 稲垣栄洋/ちくまプリマー新書/初版2020年6月10日)。 昨年読んだ稲垣先生の『生き物の死にざま』(草思社)は心に染みるもので、印象に残る一冊でした…

『歩く江戸の旅人たち スポーツ史から見た「お伊勢参り」』を読みました

2020年22冊目の読書レポートは『歩く江戸の旅人たち スポーツ史から見た「お伊勢参り」』(著 谷釜尋徳/晃洋書房/初版2020年3月30日)。書店で目にして、手に取りました。 小学生の頃、児童文学全集に収められていた『東海道中膝栗毛』を読ん…

『塀の中の事情 刑務所で何が起きているか』を読みました

2020年21冊目の読書レポートは『塀の中の事情 刑務所で何が起きているか』(著 清田浩司/平凡社新書/初版2020年5月15日)。書店で目にして、手に取りました。 もう10年以上前のこと、勤めていた会社が法務省の推進する「PFI刑務所」(官…