えむと、メモランダム

読んだ本と出来事あれこれ

樫本大進 プラハ交響楽団 ニューイヤーコンサート

f:id:emuto:20190108221433j:plain

f:id:emuto:20190108221513j:plain

昨夜、「プラハ交響楽団 ニューイヤー・コンサート」に足を運びました。ヴァイオリンの樫本大進さんがコンサートで演奏することを知って、チケットを買い求めたのが昨年7月。それから半年間待ちに待ったという感じです。樫本さんが出演するからか、会場のサントリーホールは女性が多い気がしました。

プログラムの前半は、ブラームスの『ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.77』。樫本さんの繊細さと力強さが織りなす演奏は期待に違わないもので、とりわけ第1楽章のカデンツァは聞き応えがありました。高音の響きは格別なものを感じます。

アンコール曲は、バッハの『2つのヴァイオリンのための協奏曲 第2楽章』を指揮者のピエタリ・インキネンさんと共演。指揮者が演奏するというのは珍しく、息もぴったりで驚いたのですが、お二人が同じ門下だったことを後で知り、得心しました。

プログラムの後半は、チャイコフスキーの『交響曲第5番』。先月、サイトウ・キネン・オーケストラの演奏を聴いたばかりで、思いがけず聞き比べになりましたが、今回は管楽器の色彩豊かな音色とティンパニーの響きが印象的。帽子を被って演奏する第1ホルン奏者、腕まくりしてユニークな動きをするティンパニー奏者の個性もかなり光っていました。(演奏終了後、この二人には盛大な拍手が送られました。)

オケのアンコール曲はドボルザークの『スラブ舞曲第8番と第10番』。チェコのオーケストラだけあって、さすがに手慣れた感じの演奏で、自信を感じさせます。

新しい年の始まりにふさわしいコンサートで十分満足しました。今年もお金と相談しながら、たくさんの演奏を聴きたいと思っています。