えむと、メモランダム

読んだ本と出来事あれこれ

『自衛隊は市街戦を戦えるか』を読みました。

2020年31冊目の読書レポートは『自衛隊は市街戦を戦えるか』(著 二見 龍/新潮新書/初版2020年8月20日)。 書店で思いがけないタイトルが目にとまり、手に取りました。 平成の時代になってから、国民の自衛隊に対する視線は随分変わってきた…

『<美しい本>の文化誌 装幀百十年の系譜』を読みました

2020年30冊目の読書レポートは『<美しい本>の文化誌 装幀百十年の系譜』(著 臼田捷治/ブックデザイン 佐藤篤司/発行 Book&Design/初版2020年4月25日)。 新聞の書評欄で知って買い求めたものの、2カ月近く積読状態。けれど読み終えるのに…

『やまゆり園事件』を読みました。

2020年29冊目の読書レポートは『やまゆり園事件』(著 神奈川新聞取材班/幻冬舎/初版2020年7月20日)。 神奈川県相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で起きた残忍な殺傷事件の衝撃は、今でも消えることはありません。 今年3月、犯…

『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』を読みました

2020年28冊目の読書レポートは『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』(著 庭田杏珠 渡邉英徳/光文社新書/初版2020年7月30日)。書店で目にして手に取りました。 8月6日は広島の、今日9日は長崎の「原爆の日」。そして15日は…

『コロナ危機の社会学 感染したのはウイルスか、不安か』を読みました

2020年27冊目の読書レポートは『コロナ危機の社会学 感染したのはウイルスか、不安か』(著 西田亮介/朝日新聞出版/初版2020年7月30日)。書店で目にして手に取りました。 このところ、コロナウィルスの国内感染者は増加するばかり。今日(8…

『靖国神社の緑の隊長』を読みました。

2020年26冊目の読書レポートは『靖国神社の緑の隊長』(著 半藤一利/幻冬舎/初版2020年7月10日)。書店で目にして手に取りました。 今年は、終戦から75年目。戦争の時代を生きた人は少なくなるばかりで、戦争の惨禍を語り継ぐことの大切さ…

『証言 治安維持法 「検挙者10万人の記録」が明かす真実』を読みました

2020年25冊目の読書レポートは『証言 治安維持法 「検挙者10万人の記録」が明かす真実』(著 NHK「ETV特集」取材班 監修 荻野富士夫/NHK出版新書/初版2019年11月10日)。 香港で「香港国家安全維持法」が施行され、“香港独立”と…

『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』を読みました

2020年24冊目の読書レポートは『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』(編 左右社編集部/左右社/初版2020年6月30日)。発刊をSNSで知り、買い求めました。 突如出現した新型コロナウイルスにより、生活は激変しました。 5月25日に全国で…

『はずれ者が進化をつくる  生き物をめぐる個性の秘密』を読みました

2020年23冊目の読書レポートは『はずれ者が進化をつくる 生き物をめぐる個性の秘密』(著 稲垣栄洋/ちくまプリマー新書/初版2020年6月10日)。 昨年読んだ稲垣先生の『生き物の死にざま』(草思社)は心に染みるもので、印象に残る一冊でした…

『歩く江戸の旅人たち スポーツ史から見た「お伊勢参り」』を読みました

2020年22冊目の読書レポートは『歩く江戸の旅人たち スポーツ史から見た「お伊勢参り」』(著 谷釜尋徳/晃洋書房/初版2020年3月30日)。書店で目にして、手に取りました。 小学生の頃、児童文学全集に収められていた『東海道中膝栗毛』を読ん…

『塀の中の事情 刑務所で何が起きているか』を読みました

2020年21冊目の読書レポートは『塀の中の事情 刑務所で何が起きているか』(著 清田浩司/平凡社新書/初版2020年5月15日)。書店で目にして、手に取りました。 もう10年以上前のこと、勤めていた会社が法務省の推進する「PFI刑務所」(官…

『あぶない法哲学 常識に盾突く思考のレッスン』を読みました

2020年20冊目の読書レポートは『あぶない法哲学 常識に盾突く思考のレッスン』(著 住吉雅美/講談社現代新書/初版2020年5月20日)。 昨年末にサラリーマンを卒業。法務系の士業に転身し、今は法律とともに仕事をしていますが、「法哲学」など…

『科学が暴く「食べてはいけない」の嘘』を読みました

2020年19冊目の読書レポートは『科学が暴く「食べてはいけない」の嘘』(著 アーロン・キャロル 訳 寺町朋子/白楊社/初版2020年3月26日)。書店で目にして手に取りました。 かつて、「味の素」はどの家にもあった調味料。小さい頃、小瓶に入…

『旅のつばくろ』を読みました

2020年18冊目の読書レポートは『旅のつばくろ』(著 沢木耕太郎/新潮社/初版2020年4月20日)。書店で目にして手に取りました。 今から40年以上も前、『敗れざる者たち』が沢木さんの著書との初めての出会い。その後に読んだ『テロルの決算…

『五・一五事件 海軍青年将校たちの「昭和維新」』を読みました

2020年17冊目の読書レポートは『五・一五事件 海軍青年将校たちの「昭和維新」』(著 小山俊樹/中公新書/初版2020年4月25日)。 五・一五事件は、二・二六事件とともに昭和史の重要な出来事ですが、二・二六事件の陰に隠れがち。 私の関心も…

『感染症の世界史』を読みました

2020年16冊目の読書レポートは『感染症の世界史』(著 石 弘之/角川ソフィア文庫/初版平成30年1月25日)。本書の前に読んだ『感染症 広がり方と防ぎ方』(中公新書)と一緒に買い求めました。新型コロナウイルスの影響で、売れ行きは好調のよう…

『感染症 広がり方と防ぎ方 増補版』を読みました

2020年15冊目の読書レポートは『感染症 広がり方と防ぎ方 増補版』(著 井上 栄/中公新書/初版2006年12月20日 増補2020年4月25日)。 新型コロナウイルスの影響で、書店では感染症に関する本がたくさん並んでいます。カミュの『ペス…

『サザエさんと長谷川町子』を読みました

2020年14冊目の読書レポートは『サザエさんと長谷川町子』(著 工藤美代子/幻冬舎新書/初版2020年3月25日)。書店で目にして手に取りました。 「鉄腕アトム」、「ドラえもん」、「ドラゴンボール」、「名探偵コナン」、「ワンピース」…。 大…

『日本文化の核心「ジャパン・スタイル」を読み解く』を読みました

2020年13冊目の読書レポートは『日本文化の核心「ジャパン・スタイル」を読み解く』(著 松岡正剛/講談社現代新書/初版2020年3月20日)。書店で目にして手に取りました。 私にとっての松岡氏は何といっても「千夜千冊」。初めてサイトを目に…

『昭和ちびっこ広告手帳~東京オリンピックからアポロまで~』を読みました

2020年12冊目の読書レポートは『昭和ちびっこ広告手帳~東京オリンピックからアポロまで~』(編 おおこしたかのぶ ほうとうひろし/青幻舎/初版2009年4月20日)。書店で目にして手に取りました。 本書は青幻舎の「ビジュアル文庫シリーズ」の…

『裁判官も人である 良心と組織の狭間で』を読みました。

2020年11冊目の読書レポートは『裁判官も人である 良心と組織の狭間で』(著 岩瀬達哉/講談社/初版2020年1月29日)。書店で目にして手に取りました。 世の中には様々な職業がありますが、裁判官はかなり遠い存在。「ベールに包まれている」と…

『画文集 芸人とコメディアンと』を読みました。

2020年10冊目の読書レポートは『画文集 芸人とコメディアンと』(著 高田文夫 峰岸達/二見書房/初版2019年12月25日)。 SNSで本書のことを知り、新宿の紀伊國屋書店本店で購入。著者お二人の直筆サインカードがついていました。 本書は、…

『エリザベス女王 史上最長・最強のイギリス君主』を読みました

2020年9冊目の読書レポートは『エリザベス女王 史上最長・最強のイギリス君主』(著 君塚直隆/中公新書/初版2020年2月25日)。書店で目にして手に取りました。 世界に数ある王室の中でも、イギリス王室ほど注目度が高い存在はないでしょう。 …

小金井公園 2020年の桜

小金井公園は都内でも有数の桜の名所。昨日公園をジョギングしていて、いつになく咲き進んでいる桜をあちこちで目にしました。 せっかくなので、今日は人がまだ少ない午前中に散歩がてら出向き、きれいな桜を何枚か撮影。 新型コロナの影響で、今年は恒例の…

『エンド・オブ・ライフ』を読みました。

2020年8冊目の読書レポートは『エンド・オブ・ライフ』(著 佐々涼子/集英社インターナショナル/初版2020年2月10日)。書店で目にして、手に取りました。 著者はノンフィクションライター。2013年から6年に渡り、京都で訪問医療を行って…

『孤塁 双葉郡消防士たちの3・11』を読みました。

2020年7冊目の読書レポートは『孤塁 双葉郡消防士たちの3・11』(著 吉田千亜/岩波書店/初版2020年1月29日)。書店で目にして、手に取りました。 東日本大震災から間もなく9年。時間とともに記憶は薄れていきますが、3月11日が近づくと…

『「駅の子」の闘い 戦争孤児たちの埋もれてきた戦後史』を読みました

2020年6冊目の読書レポートは、『「駅の子」の闘い 戦争孤児たちの埋もれてきた戦後史』(著 中村光博/幻冬舎新書/初版2020年1月30日)書店で目にして、手に取りました。 本書は、2018年8月に放送されたNHKスペシャル『″駅の子″の闘い…

『つつまし酒 懐と心にやさしい46の飲み方』を読みました。

2020年5冊目の読書レポートは、『つつまし酒 懐と心にやさしい46の飲み方』(著 パリッコ/光文社新書/初版2019年12月30日)。書店で目にして、手に取りました。 もっぱら家飲みですが、毎日晩酌する習慣は、もう何十年も続いています。 健…

「NHK交響楽団定期公演 第1934回」

昨夜、「NHK交響楽団定期公演 第1934回(2月Bプログラム)」があり、サントリーホールに足を運びました。 指揮はパーヴォ・ヤルヴィ。プログラムの前半は、レティシア・モレノのヴァイオリンで、プロコフィエフの『ヴァイオリン協奏曲 第1番』。 …

『はたらく浮世絵 大日本物産図絵』を読みました

2020年4冊目の読書レポートは、『はたらく浮世絵 大日本物産図絵』(監修 橋爪節也 曽田めぐみ/青幻舎 初版2019年12月10日)。書店で目にして手に取りました。「読んだ」というより、「観た」というべきかもしれません。 本書によれば、『大日…