えむと、メモランダム

読んだ本と出来事あれこれ

読書-2017~19

『老いと記憶 加齢で得るもの、失うもの』を読みました

2019年3冊目の読書レポートは、『老いと記憶 加齢で得るもの、失うもの』(著 増本康平/中公新書 初版2018年12月25日)です。書店で目にして手に取りました。 最近、人の名前が出てこないのは日常茶飯事。年齢には逆らえません。「認知症」と…

『人類との遭遇 はじめて知るヒト誕生のドラマ』を読みました

2019年2冊目の読書レポートは、『人類との遭遇 はじめて知るヒト誕生のドラマ』(著 イ・サンヒ、ユン・シンヨン/訳 松井信彦/早川書房 初版2018年12月25日)です。書店で目にして手に取りました。 人類の起源や進化をテーマにした本はよく目…

『立憲君主制の現在 日本人は「象徴天皇」を維持できるか』を読みました

2019年1冊目の読書レポートは、『立憲君主制の現在 日本人は「象徴天皇」を維持できるか』(著 君塚直隆/新潮選書 初版2018年2月25日)です。 学校の授業では、日本は立憲君主制の国で、天皇は日本国民統合の象徴だと教わりました。普段そのこ…

2018年の読書

今年読んだ本は全部で94冊。内訳は単行本34冊、新書50冊、文庫4冊、選書1冊、コミック5冊でした(ちなみに昨年は単行本37冊、新書45冊、文庫13冊、選書4冊の合計102冊)。100冊は超えませんでしたが、今年もそれなりに読んだ感じです…

『50(フィフティ) いまの経済をつくったモノ』を読みました

2018年85冊目の読了は、『50(フィフティ) いまの経済をつくったモノ』(著 ティム・ハーフォード 訳 遠藤真美/日本経済新聞社 初版2018年9月21日)です。成毛眞さんの書評で知り、買い求めました。 本書によると、世界の主要な経済活動の…

『(あまり)病気をしない暮らし』を読みました

2018年84冊目の読了は、『(あまり)病気をしない暮らし』(著 仲野徹/晶文社 初版2018年12月10日)です。書店で目にして手に取りました。 昨年秋に、仲野先生の前著『こわいもの知らずの病理学講義』を読みました。内容もさることながら、大…

『ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる』を読みました

2018年83冊目の読了は、『ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる』(著 片山杜秀/文春新書 初版2018年11月20日)です。 クラシック音楽の鑑賞は、読書とともに私の数少ない趣味のひとつ。そして歴史は好きな読書ジャンルのひとつ。ということ…

『人類5000年史Ⅱ―紀元元年~1000年』を読みました

2018年82冊目の読了は、『人類5000年史Ⅱ―紀元元年~1000年』(著 出口治明/ちくま新書 初版2018年12月10日)です。昨年から刊行が始まった『人類5000年史』の第2巻。1年に1冊の発行なので、待ちに待ったという感じです。 この…

『幸福の増税論ー財政はだれのために』を読みました

2018年81冊目の読了は、『幸福の増税論ー財政はだれのために』(著 井出英策/岩波新書 初版2018年11月20日)です。書店で目にして手に取りました。 消費税の改定まで1年を切り、政府が進める増税対策や軽減税率の話題が目につくようになって…

『すべての医療は「不確実」である』を読みました

2018年80冊目の読了は、『すべての医療は「不確実」である』(著 康永秀生/NHK出版新書 初版2018年11月10日)です。書店で目にして手に取りました。 “エビデンス”という言葉をよく見聞きします。“科学的根拠”を意味しますが、本書によると…

『鉄道快適化物語 苦痛から快楽へ』を読みました

2018年79冊目の読了は、『鉄道快適化物語 苦痛から快楽へ』(著 小島英俊/創元社 初版2018年9月20日)です。新聞書評で本書のことを知り、買い求めました。“鉄道マニア”ではないのですが、鉄道の話にはなぜか興味が引かれてしまいます。 本書…

『ひとりメシの極意』を読みました

2018年78冊目の読了は、『ひとりメシの極意』(著 東海林さだお/朝日新書 初版2018年10月30日)です。書店で目にして手に取りました。 本書は、『週刊朝日』で人気の東海林先生の連載コラム『あれも食いたい これも食いたい』から、“ひとり”…

『朝毎読 蜂飼耳書評集』を読みました

2018年77冊目の読了は、『朝毎読 蜂飼耳書評集』(著 蜂飼耳/青土社 初版2018年10月30日)です。書店で目にして手に取りました。 現在、新聞は2紙を購読中。新聞の書評欄は週末のささやかな楽しみです。めったにありませんが同じ週に同じ本…

『さいはての中国』を読みました

2018年76冊目の読了は、『さいはての中国』(著 安田峰俊/小学館新書 初版2018年10月8日)です。書店で目にして手に取りました。 政治、経済の問題から市民生活に関係するものまで、中国のニュースが流れない日はなく、中国人旅行者とおぼしき…

『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』を読みました

2018年75冊目の読了は、『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』(著 國友公司/彩図社 初版平成30年10月23日)です。書店で目にして手に取りました。 「ドヤ」は日雇い労働者が寝泊まりする簡易宿泊所のことで、「宿(ヤド)」が転じて出来た言葉だ…

『人生の十か条』を読みました

今年74冊目の読了は、『人生の十か条』(著 辻仁成/中公新書ラクレ 初版2018年10月10日)です。書店で目にして手に取りました。 辻さんといえば、作家、ミュージシャン、映画監督と多才な方。女優さんとの結婚や離婚も話題になりましたが、私たち…

『サカナとヤクザ 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う』を読みました

2018年73冊目の読了は、『サカナとヤクザ 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う』(著 鈴木智彦/小学館 初版2018年10月16日)です。書店で目にして手に取りました。 アワビ、ウニ、カニ、ウナギ。どれも高級食材で日常的に口にすること…

『カラー版 絵はがきの大日本帝国』を読みました

2018年72冊目の読了は、『カラー版 絵はがきの大日本帝国』(著 二松啓紀/平凡社新書 初版2018年8月10日)です。書店で目にして手に取りました。サイズは新書版ですが500頁近くのボリュームがあります。 私は、「絵はがき」というと観光地…

『凶暴老人 認知科学が解明する「老い」の正体』を読みました

2018年71冊目の読了は、『凶暴老人 認知科学が解明する「老い」の正体』(著 川合伸幸 /小学館新書 初版2018年10月8日)です。書店で目にして手に取りました。 最近、商店や駅などで暴言を吐いたり、食ってかかったりする“キレる高齢者”が目に…

『昭和少年少女ときめき図鑑』を読みました

2018年70冊目の読了は、『昭和少年少女ときめき図鑑』(著 市橋芳則 伊藤明良/河出書房新社 初版2018年9月30日)です。書店で目にして手に取りました。図鑑なので(と言ってもA5版の単行本ですが)、“読了”というよりは、“見終わった”の方が…

『政権奪取論 強い野党の作り方』を読みました

今年69冊目の読了は、『政権奪取論 強い野党の作り方』(著 橋下徹/朝日新書 初版2018年9月30日)です。 著者の橋下氏と朝日新聞出版との間では、6年前に大きなトラブル(いわゆる「週刊朝日事件」)が起きています。すでに和解をしているので、…

『紛争地の看護師』を読みました

2018年68冊目の読了は、『紛争地の看護師』(著 白川優子/小学館 初版2018年7月11日)です。新聞の書評で知って手に取りました。 「国境なき医師団」は、紛争地などで医療・人道援助を行っている国際NGO。現在世界37カ所に事務局を設置し…

『江戸東京の明治維新』を読みました

2018年67冊目の読了は、『江戸東京の明治維新』(著 横山百合子/岩波新書 初版2018年8月21日)です。書店で目にして手に取りました。 明治維新により徳川幕藩体制は崩壊。日本の社会はあらゆる面で大変革のときを迎えます。変革を起した側は歴…

『死ぬこと以外かすり傷』を読みました

2018年66冊目の読了は、『死ぬこと以外かすり傷』(著 箕輪厚介 /マガジンハウス 初版2018年8月28日)です。私の年齢からすると、30代の人が書いた仕事論というのは遠い世界の話ですが、同じ業界にいる者として箕輪氏がどんな仕事をしている…

『医者がマンガで教える 日本一まっとうながん検診の受け方、使い方』を読みました

2018年65冊目の読了は、『医者がマンガで教える 日本一まっとうながん検診の受け方、使い方』(著 近藤慎太郎 /日経BP社 初版2018年8月6日)です。 この夏、初めて大腸の内視鏡検査を受けました。検査を受けたのは、会社の定期健康診断の「便…

『戦乱と民衆』を読みました

2018年64冊目の読了は、『戦乱と民衆』(著 磯田道史 倉本一宏 F・クレインス 呉座勇一 /講談社現代新書 初版2018年8月20日)。書店で目にして手に取りました。 本書は、2017年10月に国際日本文化研究センターで行われた公開シンポジウ…

『死を生きた人びと 訪問診療医と355人の患者』を読みました

2018年63冊目の読了は、『死を生きた人びと 訪問診療医と355人の患者』(著 小堀鷗一郎/みすず書房 初版2018年5月1日)です。 今年6月、NHKのBSで「在宅死 “死に際の医療”200日の記録」というドキュメンタリー番組が放送されました…

『こうして知財は炎上する ビジネスに役立つ13の基礎知識』を読みました

2018年62冊目の読了は、『こうして知財は炎上する ビジネスに役立つ13の基礎知識』(著 稲穂健市/NHK出版新書 初版2018年8月10日)。仕事に関係するテーマということで手に取りました。 「知財」とは知的財産権(著作権、特許権、実用新…

『日中戦争 前線と銃後』を読みました

2018年61冊目の読了は、『日中戦争 前線と銃後』(著 井上寿一/講談社学術文庫 初版2018年7月10日)。書店で目にして手に取りました。本書は、2007年に刊行された『日中戦争下の日本』(講談社選書メチエ)を改題し再刊したものです。 著…

『医者の本音』を読みました

2018年60冊目の読了は、『医者の本音』(著 中山祐次郎/SB新書 初版2018年8月15日)。書店で目に手に取りました。 昔に比べると、医者や病院の患者に対する態度・姿勢は随分丁寧になったと感じます。それでも、何をするにも時間がかかったり…